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お騒がせ中学生㉗

「理玖、寝たのか?」 「うん、泣き疲れたみたい」 理玖君は、泣く事に体力を使いすぎたようで、スヤスヤと眠っていた。 「ひよしさん、気付いてたの?」 「何が?」 「その…、理玖君が僕の事好きって」 「去年からなんとなくな。妙に俺に突っかかってきたしな。確信はなかったけど、昼間のファミレスではっきりしたよ」 「え、あのとき?」 「あぁ。空がトイレ行ってる時に言われたからな。"俺は空にーちゃんが好きだから、ひよしおじさんなんかに負けない"ってな」 ひよしさんは、まいったよみたいな顔で笑いながらビールを飲んだ。 「そっか、それであの時雰囲気悪かったんだね」 「つーか、空。お前、相変わらず鈍感だよな。自覚しろって今まで何回も言ってるのに」 「だって、理玖君が僕を好きなんて夢にも思わなかったんだもん」 「ったく。しかも、お前、テレビゲームやってるとき俺のこと邪険にしやがったよな?」 「うっ、だって…」 「まぁ、そこんところのお仕置きはさせてもらうぜ」 やっぱそうなるの…。 僕は泣きそうになった。 ✧✧✧ アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825

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