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授業どころじゃない⑤

暫くして振動は収まった。 僕は周りにバレないように肩で息をした。 冗談じゃない。 こんなの授業どころじゃないよ! もうトイレに行って外そうと思ったけど、動こうとすると中が擦れてしまってなかなか動けない。 そうこうしているうちにホームルームが終わり、1時間目が始まってしまった。 あまり変な行動をして周りに勘付かれるのだけは避けたい。 僕は仕方なく授業を受ける事にした。 予想に反して、1時間目は何事もなく終わった。 チャイムと共にトイレに行ってもう外してしまおうと思った。 「よぉ結城!今日学校来るの遅かったな」 タイミング悪く、かなてぃが話しかけてきた。 「うん、ちょっと寝坊しちゃって」 適当に誤魔化しながら席を立とうとした時、ローターが振動した。 「ひぁっ…」 僕はまた声を上げそうになり、口を抑える。 弱いバイブだったが、もどかしい刺激が逆に辛い。 「結城…!?どうしたんだ?」 「…っ、な、んでもなぃ…」 「でも、顔赤いけど…」 かなてぃが僕の頬に触れた。 「ゃぁ…」 僕は小さく声を上げた。 「えっ…??」 かなてぃが戸惑った表情でこっちを見ている。 まずい、怪しまれてる… 「ご、ごめん、僕、ちょっと寝不足だから寝る…っ」 そう言ってとりあえず机に突っ伏した。 「そ、そうか?おやすみ…でいいのかな…」 かなてぃは突然寝始めた僕に何て言っていいのかわからない感じでそう言った。 結局、中のものを取り出せないまま2時間目が始まってしまった。 ✻✻✻ アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825

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