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授業どころじゃない⑪
ひよしさんが口を拭った。
「の、飲んだの…?」
「あぁ。これで午後の授業も頑張れそうだ」
「変態…」
僕はまた内股になって股間を隠しながら言った。
「ひよしさん、僕もう午後の授業受ける体力ないよ…」
「だろうな」
「だろうなって…、ひよしさんのせいなんだからね?」
「お仕置きのきっかけは空だけどな」
「…」
僕は言い返せず、ふいっとそっぽを向いた。
「なんだよ、いじけんなよ」
ひよしさんが僕を優しく抱き寄せて、頭を撫でる。
「…もうあんなお仕置きしないでよ…。大変だったんだからね…」
「あぁ、ちょっと悪ノリしすぎたな。わりぃ」
ひよしさんは、僕の頬にちゅっとキスをする。
ひよしさんにそうやって頭を撫でられたり、優しく抱かれたり、キスをされたりすると、散々言おうと思っていた文句もどっかにいってしまった。
「…回復したら授業出たいから、それまで保健室にいる事にする」
「はいよ」
と言う事で僕は保健室へ向かう事にした。
◇◇◇
アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825
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