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君に触れたかったんだ⑬
「逃がさないよ!」
「やっ」
逃げようとする彼の足を掴み、彼は尻餅をついた。
後退りしようとする彼にのしかかるようにして、僕は一心不乱にベルトを外し、ズボンを乱暴に下ろした。
「やだぁ!」
「ほら、パンツも脱ごうね」
彼のパンツのゴムに指を引っ掛けて下ろそうとした。
「いやっ、脱がさないで…っ!」
彼は必死にパンツを抑えるが、少しずつ彼の鼠径部があらわになってくる。
「はぁっ、ほら、抵抗したらだめだって!見せてよ、結城君の可愛いおちんちんを見せてよ!ねぇ、ねぇ!」
僕はもはや狂気じみていたと思う。
彼のペニスが見たくて見たくて仕方がなかった。
「やだぁ!もうやだぁっ!やめて…っ、助けて!ひよしさん!ひよしさんっ!!」
彼はついに心が折れたようで、涙を滲ませて体育教師の名前を読んだ。
いよいよ彼のペニスが見えそうなその時だった。
ドンッと扉を蹴るような大きな音が聞こえた。
次にガチャガチャと外側から鍵を開ける音がした。
外側から開けられる鍵を持ってるのは教師だけだ。
まさか…と思う前に鍵が開き、勢い良く扉がガンッと開いた。
そこにいたのはあの体育教師だった。
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