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※第9話
ずるりと唇から肉を引き出され、呑み込めなかった体液を滴らせて、鹿狩はかはかはと咳き込む。
「まだ、ここの施設で講義は受けていないのかな。入ったばかりなら、これから男の悦ばせ方をしっかり学ぶといいよ」
優しい声で囁かれ頭を撫でられるが、鹿狩はそれどころではない状況だった。
理性を繋ぎ止める力もなく、疼く身体の中をどうにかして欲しくて固定されて動きずらそうに腰を捩る。
「っ、ふ、く、はァ、あ、っんッ.....あつ、い、からだ、あつ、いっ.....ッ」
どろどろに蕩けてしまいそうな感覚に身震いを繰り返す鹿狩の唇に、男はふと笑いもう一度萎えた肉を押し当てて、
「ほら、おちんぽが硬くなるように、舐めるんだよ」
囁かれ胎内に収めたい一心で舌先でぺろぺろと舐め、ふわりと漂う香りに恍惚としながら、唇に含んでチュパチュパとすする。
「んッ、んんッ.....っんんッ」
遠野は腕を伸ばして、既に男を迎え入れようと粘液に濡れた孔へと指をさしいれる。
「びしょびしょですけべなおまんこだね。すぐにでも孕ませてあげたいけど、まだ買い上げていないからね」
唇から引き抜いた刀身の先にに、遠野は薄い素材で出来た避妊具を着けて、ゆっくりと熱をもつ体内へと肉を納めていく。
「ーーッ.........ああっ、ひ、い、ああああ......」
初めての相手とは違う、成人男性の太く硬い肉に中まで裂けてしまいそうな感覚と、ゾクゾクするような快感が駆け上り、鹿狩は悲鳴に似た声をあげる。
「ハッ.....ッ本当に処女みたいな、反応でたまらないよ」
ぱちゅぱちゅと音を響かせて、全身が吹っ飛びそうな快感に呑まれて、鹿狩は拘束された身体を唸らせて受け入れた肉を食い締める。
「欲張りだね、美味しいかい?」
「あ、ひ、んん、ああや、やっあああ」
アルファであれば、誰でも発情してしまう性を思い知らされ鹿狩は何度も首を振るが、圧倒的な快感に全身が蕩けて奥深い場所に欲しくてたまらなくなる。
子宮が出来ていると言われる、腸の脇あたり。
そこを貫いて欲しいと本能が願う。
グチャグチャと掻き回され、自ら腰を揺さぶる。
「ほら、おちんぽがきもち、いいだろ?ここに当たってる、ここで、私の子供を産んで欲しいな」
「あ、あ、あ、あ、あッ、あ、や、らあ、きもち、い、ひもち、いいっ、 」
「君が売りに出されるまで、発情期には、いつも買うようにするから、ね」
ずぽずぽと抜き差ししながら遠野は甘い言葉を囁き貫き続けた。
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