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「先輩‥‥‥ちょっと、余裕ないんで‥‥‥すみません」
指を一気に増やされ、脩は思わず声を上げて全身を震わせる。
中を掻き回され、激しい刺激に再び吐き出してしまう。膝がガクガクと震え、立っているのもやっとな状態だった。
「挿れますよ」
熱を持ったものをあてがわれ、思わず体が強張る。秋良の右手が再び、脩のモノを握りこむ。
グッと腰を進められ、窄まりが広げられていく。圧迫感に思わず脩は呻き、自然と涙が目の縁に溜まってしまう。
「……っ、先輩。好きです」
ゆるゆると抽送を繰り返したと思いきや、急に背後から突き上げてくる。
「あああっ、はぁっ、もっと、ゆっくり‥‥‥」
強烈な刺激に、声を上げて抵抗するように秋良の腰に手を置く。
秋良は脩の手を掴み、指を絡ませると壁に手をつかされる。
腰を打ち付けられるたびに淫らな声が浴室に満たされて、羞恥はあるものの快楽の波に思考が流されてしまう。
「あっ、あ、あきらっ、もう無理だって‥‥‥」
背後から突き上げられているせいか、この間より刺激が強く奥まで抉られてしまう。
「せ、先輩。俺もっ‥‥‥」
秋良が脩の手から離れると、今度は脩の腰を両手でがっちり掴む。
「あ、あきら?」
脩は嫌な予感が込み上げ、思わず顔だけ振り返る。いつもより、艶っぽく扇情的な秋良の瞳が自分を見つめていた。
「はぁっ、はぁ、大丈夫です。ベッドでもう一度しましょうね」
「そ、そういう問題じゃなくてーーあああぁっ‥‥‥」
一気に腰を打ち付けられて、目眩がするほどの衝撃が下腹部を襲いかかってくる。
脩は顔を前に戻すと、揺れる視界に耐えきれず目を閉じた。口が自然と開き、空気を求める魚のように何度も深い呼吸を繰り返し、その度に淫靡な声がこぼれていく。
「先輩‥‥‥好きです」
秋良の慈しむような言葉と共に、深く中を抉るように突き上げられ動きが止まる。熱い迸りを感じて、思わず体が震えてしまう。
引きずられるように、脩も何度目か分からない絶頂を迎えた。
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