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「どうしたんですか?」
顔を上げ、髪を掻き上げる秋良と目が合う。
「もういいから……早く」
「何をですか?」
秋良がキョトンとした顔で脩を見下ろしてくる。分かっててそんな顔しているのなら張り倒したい。
そうこうしている間も、秋良の手が脩の下腹部を撫でている。脩がどういう状態か分かっていて、わざと触れてこないのだと分かった。
「はぁっ……あ、秋良って意地悪だな……」
「意地悪なんじゃなくて、確認してるだけです」
そう言いつつも、秋良の口角が緩く上がっていた。脩は悔しさに唇を噛みしめる。
秋良の指がくすぐるように撫でていく。触れてくれないもどかしさに、理性が崩されそうになる。
限界に近い下腹部は痺れて、押されきれない欲望が湧き上がってきてしまう。
「も、もう……挿れていいから」
脩は小さく呟き、視線を逸す。恥ずかしさと悔しさに涙が溢れてくる。
「分かりました。じゃあ、膝立ててください」
秋良が少し可笑しそうに言ってくる。
憤りもあったが、ここまで来て抵抗する気力がなくなってしまっていた。脩は震える足を動かし、膝を立てる。
秋良が膝を掴むと、指が後孔をゆっくりと撫でていく。
「まだ柔らかいですね」
「あっ……んっ……」
秋良の残滓が残っていたのか、思いの外すんなりと指が入り込んでいくる。
脩は甘い快楽に目を閉じ、眉間に皺を寄せた。中を弄る指が動かされる度に、唇から高い声が溢れていく。
指が引き抜かれ、秋良に膝を抱え込まれる。熱を持った硬い感触が触れて、思わず体が強張る。
「せんぱいっ……」
薄っすらと目を開けると秋良が脩を見つめていた。
「好きです」
秋良はそう言って、ゆっくりと腰が押し進めていく。脩は圧迫感に小さく呻いた。
中を満たすような質量が襲いかかるも、愛おしさに脩は涙を流し両腕を秋良に伸ばす。
「僕もだよ。秋良が好きだ」
脩が呟くと、秋良が少し泣きそうな顔になった。その表情すら愛おしい。
脩の腕に導かれるように、秋良が上体を倒してくる。
深く入りこんできたことで、強い刺激が襲いかかってきてしまう。そこで失態に気づくも遅く、脩は悲鳴をあげるとぎゅっと締め付けてしまう。
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