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5-4
「あっっっ!」
バスルーム角に後頭部を擦らせて夏生は仰け反った。
初めての場所に捧げられたガブリキスに体全体を微痙攣させ、頭を左右にブルブル振った。
「せ、先輩っ、だめっ、だめっ……これだめ……っ」
熱源を半分近く口内に招き入れた鷹栖はイヤイヤする夏生を上目遣いに見やった。
解放するどころか。
根元まで丸呑みにした。
「っ、っ、っ……ひぃんっ……ゃぁっ……ゃだ……っ」
柔らかく温く、隅々まで濡れ渡った唇奥に閉じ込められて夏生は身悶える。
腰から下がグズグズになってしまいそうな際どい感覚に次から次に喘ぎ声が溢れ出た。
「はぁっ、ぁぁっ……んっ……だめ、です、ほんと……変になっちゃ……っ」
「お前だってしてくれただろ」
バスルームの天井を彷徨っていた夏生の視線がおっかなびっくり下降していく。
「俺の、受け止めてくれたよな?」
お湯と唾液でびしょ濡れになった熱源を意味深に辿った彼の舌先。
指でくすぐられて感度が増していた先端を露骨に舐め上げられる。
「はぁぅ……」
「お前のも受け止めてぇ」
「ゃ……ゃ……」
「夏生、一応言っとくけどな、俺がこんなことすんの初めてだからな」
「せんぱ、ぃ」
「お前にしかしねぇんだぞ」
こんなの、もう、むりだ。
ガマンできそうにない。
でも、でも、鷹栖先輩に飲まれ……うわあぁぁぁっっ、それもそれでむりすぎますっっ!!
「わぁぁっ、や、やっぱりだめ、離れっ、先輩離れてっ、っ、ぁ、ぁ、ぁ……っ……ゃめ……っ……んんんっ……あんっ……ふぁ、ぁ……っ」
経験の浅い夏生には逆らえなかった。
今にも熱源が蕩けてしまいそうな口内抱擁に華奢な腰をガクガクさせ、体の底から噴き上がってきた本能に平伏すしかなかった。
「あーーーー……っっっ」
鷹栖の唇に捕らわれたまま達した。
一瞬、爆ぜるような絶頂感に爪先から脳天まで貫かれた。
「はぁ……っぁ……っ……ん……はぁっ、はぁっ……」
しどけなく乱れた呼吸を反芻し、ごっくん、下顎へ滴るくらい口腔に溜まっていた唾液を呑み込んだ。
「っ……ぁぅ……ごめんなさ、ぃ……先輩ぃ……ぅぅっ……ううううっ……」
夏生のものを全て呑み干した鷹栖は顔を上げた。
無造作に口元を拭い、片腕で顔を隠して泣き出しそうになっている夏生を見つめた。
「ま、まずかったでしょ……あとでおなか壊したら、ご、ごめんなさぃ……」
「壊さねぇよ」
次はこっち向け。
強烈な絶頂感が後を引いて思考がままならない夏生は鷹栖にされるがまま体の向きを変えらえた。
壁と向かい合う格好になる。
ふにゃふにゃな思考の夏生は大理石調のタイルに力なくもたれかかったのだが。
むにっ
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