31 / 166

03

最初に感じた違和感はこのネームプレートの増加だったのか。もっと早く気付けばこんなに驚かなくても良かったのに。 俺は正直ゲンナリする気持ちを抑えて、仕方なくまた玄関の扉を開けて中に戻る。部屋に入ると冷蔵庫の前に居た織田の姿は無く、どうやらリビングに引っ込んだようだった。 ちなみに俺の部屋には、キッチン、トイレ、お風呂、そしてその奥に二段ベッドと机が2つ。共有のソファーとミニテーブル、クローゼットがあるというシンプルな造りだ。 3人部屋に比べるといささか狭く感じるが、男が2人しか居ないのでそこまで窮屈ではない。 織田は先ほど取り出したペットボトルを持ったままソファーに寝転がって携帯を弄っている。 俺はとりあえず自分のカバンを机の上に置いて隣の今まで何もなかった机に目を向けた。 既に織田のものと思われる教科書や辞書が並べられている。 「もう荷解き終わったのか」 そんな俺の独り言とも取れる発言に織田はチラリとこちらを見ただけで、直ぐにまた携帯に視線を戻す。 …相槌くらいしろよな! 返事を期待していたわけではないが、こうもあからさまに嫌な態度を取られるとさすがにイラッとしてしまう。 ただでさえ今日色々あってお互いにわだかまりができはじめているのに、こんなんじゃ先が思いやられる。 俺はバレないようにこっそりとため息を吐いた。

ともだちにシェアしよう!

この小説を読んだ人におすすめの作品

仲下丸。名前が変なこと以外はふっつーの高校生、の俺が今一番悩まされているもの。それは……
2リアクション
6話 / 3,117文字 / 0
2018/6/3 更新
小さい頃からヤクザの会長に愛され、まるでかごの中のお姫さまのようだ。
11リアクション
5話 / 3,266文字 / 92
2018/10/1 更新
優秀賞 Summer Nights ~真夏の夜のBL短編小説~
*R18* 高校生、初めてのえっち。浴衣着衣プレイ。
91リアクション
1話 / 9,999文字 / 618
2018/8/27 更新
【傲慢少年×幸薄青年】幸せにしてやるから、お前のその命、俺に預けろ――。
3リアクション
44話 / 44,392文字 / 95
11/11 更新
エルフとダークエルフとニートのBL
1話 / 7,650文字 / 0
5/29 更新
イケメン舞台俳優(25)×地味メン家政夫(19)の楽しい(?)同棲生活
4リアクション
1話 / 3,795文字 / 20
9/1 更新