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「俺こそ青アザ押されて怒っていいと思うんだけど……まあいいや。心配してくれてどうもありがとーございました!」 素直にお礼を言えば、律は俺を見てハァ…と溜息をつく。人の顔を見て溜息とか失礼な奴だな。 「もー、朝から疲れた~…。てか玲哉先行ったのかー……智ちゃん、鍵」 「あっ、やべ!忘れるとこだった」 律に疲れ気味で指摘され慌てて鍵を掛けた。危ない危ない。 「つかお前、やっぱ織田目当てだったのね。ほんとに好きになったら一直線なのな」 「んー?まあね。そりゃそうでしょ。でも同室なのにわざわざ別で行くんだねー」 「言うんじゃない。俺まだあいつに綺麗って言ったこと根に持たれてるんじゃないかと…あんま気が合わねえのかも」 「そんなんで同室やってけんの〜?」 「………部屋変わる?」 「いや、無理だし。智ちゃんてばまだ寝ぼけてんの?床にダイブさせるよ?」 手厳しく却下され、俺はガックリ肩を落とした。しかも自発的にダイブするんじゃなくて、させてくれるのか。強制か。ドS疑惑が高まるな。 ーーー 「玲哉ー、お昼ご飯一緒に食べよ」 午前中の授業が終わり、お昼休憩に入ると律はすぐに織田の元へ向かって行った。 「えっ、おい…律」 いつも2人で食べていたのに、俺になんの相談も無く織田を誘い出す律に戸惑いの声を上げた。 お前が織田と食べるなら俺は一体どうしろと言うんだ?やはりここは気を利かせて違うとこで食うべき、か? とは言え俺は律以外にお昼を共にするような仲の良い友達も居ないので、必然的にぼっち飯となる。 究極の選択だ…… 織田はなんて返事をするんだろう。それによって俺の今後のお昼ぼっちが左右される。 でも普通に断りそうな感じもするし…できることなら断ってくれ!と祈りながら織田を見ていると、俺の視線に気付いたのかバチンと目があった。 う…目が合っちゃった… しかし直ぐに顔を逸らされて、織田は律に向かって涼しげな笑みを見せる。 「いいよ」 「ほんと?やった〜」 いいんかーーーい!!! く、…仕方ない… ぼっち飯決めてやるわ! 俺は心の中で叫び、お手製の弁当を持って教室を出て行く為に席を立つ。 「あれー?どこ行くの智ちゃん。今日お弁当じゃないの?」 即座に律に呼び止められた。

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