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笑いながら、つい口から出た台詞。 突然シンと静まり返った部屋に、2人を見ると2人とも、え?みたいな顔。 「…………」 あれ? 俺いま何を口走った? 「智ちゃん…」 「アンタ…今なんつった?」 あ、うん。 やらかした。 「!!!」 律が呆れた顔で此方を見ている。 織田は眉を寄せて俺を凝視していた。 これはあれだよね。本人目の前にして、律の気持ちをバラすという本来あってはならないことをやらかしてしまったんだよね、俺は。 余裕をぶっこいてる場合じゃない。 顔から血の気が引いていくのを感じた。 俺の馬鹿!どうしよう!?どうやって誤魔化せばいい!?というかこれはまだ誤魔化せるレベルなのか!?冗談で流せるやつ!? 織田の表情からしてもう無理だよね! 上手いフォローの言葉も見つからずただひたすら青ざめる俺を見て、律がハァ…と溜め息をついた。 そして、お皿をテーブルに置くと織田に体ごと向き直る。 「玲哉、ちょっと変なタイミングになっちゃったけど…俺、玲哉のこと好きなんだ」 「………」 「もちろん昨日の今日で信じられないと思うし、すぐにどうにかなりたいわけじゃ無くて」 「いいよ」 「時間をかけて……え?」 「いいよ。付き合う?」 「………マジ?え、男、イケるの?」 「お前ならイケる気がする」 織田が冗談混じりでも何でもなく、冷静に真面目にそう答える。 ――つ、付き合うの? 織田と律が?出会って2日目にして?俺の目の前で…?

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