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「律ー!がんばれよー!バスケ部に恥かかせんなー!」
「顧問が負けたら放課後体育館100周だっつってたぞー!」
「お、お、織田くんも頑張れー!」
律ファンとは違うところから上がった声援に、少し離れた場所でバスケ部男子達の塊を見つけた。やっぱバスケ部はバスケ選択するんだな。
1年の時に初めて球技大会に参加したときには、運動部は同じ種目を選択できないと勝手に思っていたが、実際自由に選択ができることに驚いた。
ただ、やはり現役部員には顧問から厳しい目で見られ、不甲斐ない負け方をすると体育館100周よりもやばいペナルティーが掛けられると律に聞いた。
それでもわざわざバスケを選ぶということは、律含めこいつらはそれなりにみんな自信があるということで…
運動が苦手な俺からしたら信じられない。
けどバスケ部の奴らは他の運動部の奴らよりサッパリとしていて俺は好きだ。バレー部も変な噂は聞かないからもしかしたら同じような感じなのかも知れないが、律としか関わってない俺はバスケ部の内情しか知らない。
ついでに言えば俺はサッカー部の奴らが結構苦手。真面目なのもいるとは思うがチャラい奴が目立つ。ヤンチャというか…ウェイウェイ系?もちろん関わりが無いから関係ないんですけどね?
バスケ部の声にコートの中に入った律が顔を上げた。隣にはもちろん織田だ。織田はバスケ部から緊張しまくりな声で声援をかけられ、面倒臭そうにではあるが一応チラリと声のした方を見上げる。
律と並ぶ織田はそれはもう美男美女と見紛う華やかさで、思わず目を細めた。なんと眩しいことか。
一方の律はバスケ部に向かって爽やかな笑顔でヒラヒラと手を振り、律信者が色めき立った。言っても意味ないけどお前らに向かって手を振ったわけじゃないからな。
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