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第5話

「笑、可愛い」 うっとりと見詰められ、耳まで真っ赤になる。 「若様!」 若様の手が、服に掛かる。 「自分で脱げます」 すすで汚れてぼろぼろの服。若様の綺麗な手を汚させる訳にはいかないと思ったけど、あっという間に脱がされ、下履きまで脱がされた。 「笑、綺麗だ」 「わ、若様」 綺麗だなんて。こんな、痩せっぽっちの、男の体の何処が・・・。 それに、あまり、見ないで欲しい。 若様の視線が、全身を舐め回すように見ていて、恥ずかしくて死にそうになる。 「笑、ゆっくりでいいから」 若様が、びっこの足を気遣いながら、僕の体を布団の上に横臥する。 額に、こめかみに優しく口づけを降らせながら、指先で胸の小さな突起をこりこりと優しく揉み解す。 「ひぁん、な、何か、変、変」 若様に触れられる度、体がぴくぴくと震える。 「待って、待・・・はぁっ・・・ん」 若様の口唇が、もう片方の突起を口に含み、舌先で優しく撫で回したかと思ったら、軽く歯を立てられ、思わず甘ったるい声が出て、慌てて口を押さえた。 「二人きりだよ。声をもっと聞かせて欲しいな それと、若様でなくて、名前で呼んで」 脇腹を撫でながら、下へと下りていく。くすぐったくて、腰が揺れる。 「な、名前・・・待って、やだ、汚い・・・から、やぁ・・・ん」 じかに小さな屹立を握られ、悲鳴に似た高い声が漏れる。 「もしかして、忘れた?」 ぎゅっと、更に力を込められ、体が後ろに仰け反る。 「ひぁ・・・ん。意地悪しないで下さい。ま・・・まさや・・・さま・・・」 最後は涙声に変わった。 「よく言えたね」 ご褒美と言わんばかりに、慈しむように、屹立を優しくしごかれる。 「笑のここ、大きくなりかけている」 そう言って、雅也さまが、ぱくんと口に含んだ。 「ま、雅也様ーー!汚ないのに、いけません」 逃げようとしたけど、雅也様は離してくれず。くらくらするくらい雅也様のが熱くて、全身蕩けそうになり、理性や思考を奪っていく。 「あ、あ、あ・・・ん」 ちろちろと、先端部分や、裏筋を舐められ。 溢れ出た蜜を、唾液と絡め、じゅぶじゅぶと音を立てて一層強く吸い上げられ、呆気なく、達してしまった。 こともあろうか、雅也様の口の中に。 すみません。 すみません。 謝っても謝りきれない。 そんな事を考えていたら、腰の下に枕を入れられた。 「雅也様、な、何を!?」 もうこれで終わりと思っていた僕は狼狽えた。 「何をっ・・・って、交合するんだよ」 僕は男です。そんなの出来ません、と頭を振ると、雅也様の手が双丘をそろりと撫でて、その奥にある蕾へと指を這わせた。 「ここがあるだろう、笑」 「む、無理です。無理」 排泄にしか使わない場所なのに。湯殿のお世話の際、何度かお見掛けしたけど、あんな大きいもの、絶対入らない。 ぶんぶん頭を振ると、額に、優しく口づけされた。 「大丈夫、痛くしない」 雅也様を信じ、小さく頷くしかなかった。

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