16 / 20

Ⅲ 罪と罰③

「総理ッ、総理ッ!何するんですか」 「君のちんちんを見えるようにするだけだ」 陰毛を摘まみ上げて、嗚呼(アァ)! 「やめてくださいッ」 「君のは小さいから、ジジィの私にはよく見えないのだよ」 小さい言うな! ……立派とは言い難いけど~。 ……って、それ★ 総理の手には(ハサミ)が握られている。俺の裁縫セットの鋏だ。 ボタンが取れた時に使う針と糸用の鋏であって。 鋏は、こんな使い方をするもんじゃない。 「君、いいお嫁さんになるよ」 フッと笑んだ直後。 ジョキン ちぢれた黒い毛が、赤い絨毯に散った。 「動くなよ。君を傷つけたくないからね」 ゆっくり、ゆっくりと。 指が陰部を掻き分けて、茂みを切っていく。俺の茂みがどんどん薄くなる。 いっそ。 俺の衣服を切り裂いた勢いで、一気に切ってくれた方がどんなに楽だろう。 ハァハァハァ 引っ張られては切られる、この繰り返しのやけに丁寧な手つきが羞恥を煽る。 「ヤッ」 「冷たかったか」 ジェルを塗られて。 ジョリ いつの間にか、彼の手の獲物がT字カミソリに変わっていた。 カミソリの剃った跡に、肌色の皮膚が見える。 毛がない。 「イヤっ」 閉じようとした脚は、屈強な腕に阻まれた。 「キレイにしてあげるから、もう少しの辛抱だ」 俺の毛、なくなってしまう。 なのに。 ビュクン 股間の雄しべが跳ねた。 昂りが上を向いて膨らんでいる。 信じられない。 金属の刃が這う度に、雄の熱が固くなる。 先っぽから、ダラダラいやらしい汁を滴らせて。 興奮してる。 毛がなくなって、もうすぐツルツルの恥ずかしい姿になるんだと想像すると、ビクビク血流が溢れて熱棒が膨張してしまう。 「さぁ、これで仕上がりだ」 ジョリリィ 儚く陰毛が絨毯に落ちて。 「………ァ」 フサフサだった茂みは何もない。 生まれた時の無垢な姿に戻ったキレイな股間で、先走りでベトベトの熱塊が、頭をもたげて主張している。 視線を背けたいほど恥ずかしい自分の姿を目にして、欲望に忠実な肉棒が、ビクンと白濁の蜜を垂らす。 「可愛いぞ」 「ヒアァアァァ」 パクリ 熱棒がねっとりと、生あたたかい感触に包まれた。 後ろの蕾に、ジェルまみれの指が突っ込まれる。 (総理がッ) 口と指で、俺を追い詰める。 前と後ろを同時に嬲られて、雄の欲望を我慢できる筈もない。感じた事のない快感に飲まれて、一気に絶頂する。 「イっ、イクぅっ……イっちゃうゥ、お汁が出るぅぅ」 「出せよ、いっぱい。全部受け止めてやる」 アアァァアアァー! ……あろう事か、口の中に吐き出してしまった。 一国の元首の口に…… 指についた白濁をペロリと舐めて、苦いミルクをゴクリと飲み干す。 艶かしさと恥ずかしさで、瞼を伏せた俺は顔を合わせる事もできない。

ともだちにシェアしよう!