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「つーか、お前は決まったの?」  あ、反撃された。  でも、わざわざ聞かなくても、コイツはオレの答えを分かってると思うんだけどなぁ。 「オレもまだまだっすよー。つーか、オレはアンタと一緒が良いんだよねぇ。だからアンタの希望があれば、それに応えるっす」 「その言葉、そのままお前に返す」  って思いながらも、素直に「決まってない」って返すのは、これがオレとコイツの間で交わす、親友同士のじゃれあいでもあるから。  何度も同じ事を聞かれたり、答えたりするのって誰でも苦痛だと思うし、気が短いオレはその傾向が強いんだけど、コイツとのやり取りだけは別。  何度だって「お前は課題決めたの?」に対して「決めてないっすよ。アンタに合わせるし」って返す。ちょっとくだらないし、はたから見たらワケ分からないのかもしれないけど、オレ達はこんな事でも楽しい。  楽しいんだけど、もう、親友とじゃれるのを楽しんでばかりもいられないくらいに、課題の提出期限はすぐそこ。たとえて言うなら、夏休みの宿題が終わっていないのに、31日を迎えた子供並みにギリギリ。  夏休みの宿題だったら放置できるけど、2年生に課せられる特別課題に関しては、「できてないので提出しませーん」は許されない。  そろそろ本格的に、来年1年間を過ごす転移先を決めないと。教師から強制的に決められて、親友と引き離されました、なんてシャレにならない。  溜息を1つ。親友と空を交互に見つめた。もちろん、親友の顔に答えが書いてあるワケじゃないし、空にも浮かんでない。  まあ、空を見たのは惰性というか、なんとなく。  だけど親友に関しては。  もちろん、コイツの綺麗な顔には、緑色した綺麗なお目目や、すっと通った鼻、薄桃色した小さなお口が並んでるだけで、白い頬っぺたに文字なんて書いてないんだけど。  オレが課題を決める上で、重要も重要。最重要で最優先の指針になっているのが、この親友なんだから、課題の話になれば、つい改まって見ちゃうよね。

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