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【特別な遊び】 鳴神楓

(いく)ー、新しいゲーム買ったから今日遊びに来ない?」 「ごめん!  今日は用事あるから、また今度ね!」 掃除当番を終わらせた後、ぼくは友達の誘いを断って、急いで家に帰った。 今日は春兎(はると)お兄ちゃんの部活がない日なので、帰ったらいっぱい遊んでもらう約束をしているのだ。 春兎お兄ちゃんは、ぼくとは8才離れていて、もう高校3年生だ。 友達の話を聞いていると、普通それだけ年の離れた兄弟だと、一緒に遊ばないし、あんまり話したりもしないみたいだけど、春兎お兄ちゃんはよくぼくと遊んでくれるし、ぼくの話もちゃんと聞いてくれる。 たまーにちょっとだけいじわるな時もあるけど、基本的にはやさしいし、いつもぼくをかわいがってくれる。 やさしくてかっこいい春兎お兄ちゃんのことが、ぼくは大好きだ。 ランドセルをガタガタいわせながら走って帰ったけど、掃除当番で遅くなってしまったから、家の駐車場のすみにはもう春兎お兄ちゃんの自転車が置いてあった。 「ただいま!」 ぼくが玄関を開けると、リビングのドアが開いて春兎お兄ちゃんが顔を出した。 お兄ちゃんはだいぶ前に帰ってきてたみたいで、もう制服から普通の服に着替えている。 「おかえり、郁。  ランドセル置いて手を洗っておいで」 「はーい」 ぼくは春兎お兄ちゃんに言われた通りにランドセルを部屋に置いて、手洗いうがいをしてからリビングに行った。 「郁、おやつ食べるか?」 「ううん、いい。  それよりも早く春兎お兄ちゃんと遊びたい……」 早く遊びたいのは本当だけど、自分からおねだりするのは恥ずかしくて、ぼくの声はだんだん小さくなってしまう。 だけど春兎お兄ちゃんは、ぼくの言葉にうれしそうに笑った。 「うん、それじゃあさっそく遊ぼうか。  ああ、でも麦茶は飲んでおいて。  遊ぶと喉が乾くだろうから」 「うん」 ぼくが麦茶を飲み終えると、お兄ちゃんはぼくと手をつないでソファーのところへ行った。 「おいで、郁」 ソファーに座った春兎お兄ちゃんに呼ばれて、ぼくはお兄ちゃんの膝の上に座った。 お兄ちゃんは後ろからぼくの服のすそをつかんで、ぺろんと胸の上までめくり上げてしまう。 お兄ちゃんとの遊びは、友達との遊びとは全然違う、特別な遊びだ。 特別な遊びだから、パパやママが家にいない時にしか遊べない。 ぼくが保育園か幼稚園の時からずっとこうやって特別な遊びをしていて、その頃のぼくにはよくわかっていなかったけれど、今はこれがエッチな遊びなんだってことがわかっている。 「郁、服持ってて」 「うん」 ぼくが春兎お兄ちゃんの代わりにめくり上げた服のすそを持つと、お兄ちゃんは両手でぼくのお腹をなで始めた。 お兄ちゃんにお腹を触られると何だか体がむずむずするけど、くすぐったいのとはちょっと違う。 お兄ちゃんは「それは感じてるんだよ」って言うけど、本当に感じているのかどうか、ぼくにはよくわからない。 「感じる」っていうのは、乳首やおちんちんを触ってもらう時の気持ちいい感じだってお兄ちゃんは言ってたけど、お腹をなでられている時の感じは、その時とは違う気がする。 「……あんっ」 考えごとをしていると、急にお兄ちゃんが乳首をつまんできて、ぼくは声をあげる。 さっきみたいに乳首から体全体に電気が流れたみたいにビビッってなる感じがするのが「感じる」っていうことらしい。 「郁の乳首、いつもいじってあげてるのに、なかなか大きくならないね」 「んんっ……乳首、おおき、い方が、いいの……?」 「そうだね。  大きかったら、つまんだりコリコリしたりしやすいし、それにもっと感じるようになるからね。  けど、今はまだプールの授業もあるし、あまり大きくならない方がいいかもね。  今は無理だけど、郁が大人になったら乳首もっと大きくしようか」 「うんっ、大きくして」 今だって春兎お兄ちゃんに乳首つままれたりコリコリしてもらったらすごく気持ちいいのに、これ以上感じるようになったらどんなふうになるんだろう。 ぼくは早く大人になって、春兎お兄ちゃんに乳首大っきくしてもらいたいなと思う。 「郁、チンポはどう?」 「ん、むずむずしてきた」 「じゃあ、そろそろズボン脱ごうか」 「うん。  あ、春兎お兄ちゃん、ちゅーしてもいい?」 「ああ、いいよ」 お兄ちゃんがそう答えたので、ぼくは一回ソファーから降りて、今度はお兄ちゃんと向き合う形でお兄ちゃんが少し開いてくれたひざの間にひざ立ちになった。 「んっ……ふ……」 春兎お兄ちゃんとするキスは、テレビやマンガで見るみたいな口をくっつけるだけのやつじゃなくて、お互いの口の中に舌を入れてベロベロと動かすやつで、すっごく気持ちがいい。 ぼくはまだ舌が小さいからあんまりうまく動かせないけど、春兎お兄ちゃんの舌は大きいから、ぼくの口の中全体をいっぱいベロベロしてくれるので、ぼくは気持ちよすぎて力が抜けてきてしまって、お兄ちゃんの肩に両手でぎゅっとしがみつく。 お兄ちゃんはぼくのズボンとパンツをずり下ろすと、ぼくのおちんちんとお尻の穴を触りだした。 お兄ちゃんの手には「ローション」っていうヌルヌルするものがついている。 ローションがついた手でおちんちんを触ってもらうとそのまま触ってもらった時より気持ちがいいし、それにローションがあるとお尻にもスルッと指が入って便利なのだ。 今だって春兎お兄ちゃんはぼくのおちんちんを触りながら、お尻の中に指を入れている。 正直に言うと、ぼくはお尻の中を触られるのはあんまり好きじゃない。 春兎お兄ちゃんが「慣れてきたら気持ちよくなるから、ちょっとずつ練習していこうね」って言うからがまんしているけど、お尻の中を触られてる時はいつも変な感じで、本当にお兄ちゃんが言うみたいに気持ちよくなれるのか不安だ。 「郁、気持ちいい?」 「うんっ、きもち……いいっ…!」 「チンポとお尻、どっちが気持ちいい?」 「おちんちんっ……」 ぼくの答えに、春兎お兄ちゃんはがっかりしたような顔になる。 「あ……春兎お兄ちゃん、ごめんっ……。  ぼく、お尻で気持ちよくなれなくて……」 「ううん、郁が悪いんじゃないから気にしないで。  でも、できれば郁にお尻で感じられるようになって欲しいから、今日はお尻で気持ちよくなる練習してみようか」 「うんっ、やるっ!」 前から春兎お兄ちゃんがぼくにお尻で感じられるようになって欲しいと思ってるのはわかっていたから、ぼくだってできればお尻で感じられるようになりたいと思っていた。 そのための練習があるんだったら、ぼくはその練習をがんばってお尻で感じられるようになって、春兎お兄ちゃんに喜んでもらいたい。 「じゃあ、一回降りてズボン脱いでくれる?」 「うん」 ぼくはお兄ちゃんに言われた通りにソファーから降りて、中途半端に脱げていたズボンとパンツとついでに靴下を脱いだ。 「それじゃあ、もう一回ソファーに上がってここにうつ伏せに──えっと、お腹を下にして寝転んで」 「うん」 ぼくは春兎お兄ちゃんに言われた通り、軽く組んだお兄ちゃんのひざの上にお腹を下にして横になった。 「郁、今からこれを郁のお尻の中に入れるよ」 そう言って春兎お兄ちゃんがぼくに見せたのは、シリコンでできた、うねうねと曲がっている変な棒みたいなものだった。 そんなに太くはないし柔らかそうだけれど、変な感じに曲がってるからお尻に入れたらなんとなく痛そうな気がする。 「これをお尻の中に入れると気持ちがいいところに当たるから、お尻で感じる練習になるんだよ。  これ、郁に入れてもいい?」 痛そうでちょっと怖いけど、それで練習になるんだったらと、ぼくはお兄ちゃんに「うん、入れて」と答える。 「ん、郁はいい子だね」 そう言って春兎お兄ちゃんはぼくの頭をなでてくれた後、その棒とぼくのお尻の中をローションでたっぷりと濡らして、棒をぼくのお尻の穴に当てた。 「ぅんっ………」 お尻の中にゆっくりと棒を入れられると、すっごく変な感じがした。 お兄ちゃんにお尻の中を触ってもらう時も変な感じがするけれども、この棒はそれよりももっと変な感じがする。 「春兎お兄ちゃんっ、この棒、なんか変だよぅ……」 変なのががまんできなくて、お兄ちゃんにそう言うと、お兄ちゃんは棒をぼくの中に入れる手を止めた。 「だったら、もう練習するのやめる?  やめてもいいけど、そうしたら郁は、いつまでたってもお尻で感じられないままだよ?」 そう言った春兎お兄ちゃんの声は、いつものやさしいお兄ちゃんじゃない、ちょっとだけいじわるな声だった。 「あ……」 お兄ちゃんにそんなふうに言われると、もしもここで練習をやめてしまったら、お兄ちゃんはもう二度とぼくとこうやって遊んでくれなくなるんじゃないかという気がして、怖くなってきてしまう。 「やだっ!  ごめんなさい……ちゃんと練習がんばるから、やめないで……」 ぼくが謝ると、お兄ちゃんはすぐにいつものやさしい声に戻った。 「よし、郁はえらいな。  じゃあ、もうちょっとだけがんばってみような」 「うんっ」 ぼくがうなずくと、春兎お兄ちゃんはまたぼくのお尻の中に棒を入れ始めた。 ぼくはお尻の中の変な感じをがまんしていたけど、そのうち急にその変な感じが別の感じに変わった。 「ひゃうっ…!」 奥まで入った棒をお兄ちゃんがぐっと押した時、ぼくはお尻の中から体中に電気が流れたみたいな感じになって、変な声をあげてしまった。 「郁、感じた?」 「うん……。  おちんちんとか乳首触ってもらったみたいに、ビビッってなったけど、でももっとすごかった……」 「ああ、郁にはまだ言ってなかったかな。  お尻の中はね、うまく感じられるようになったら、乳首やチンポとは比べ物にならないくらい気持ちがいいんだよ」 「そうなの⁈」 「うん、そうだよ。  だから郁ももっとお尻の中で感じられるように、もうちょっと練習しようか」 「うんっ!」 もっと気持ちよくなれると聞いて、そしてそう話す春兎お兄ちゃんの声がぼくがお尻でうまく感じられるようになるのを期待しているみたいに弾んでいるのを感じて、ぼくはすぐにお兄ちゃんの言葉にうなずく。 ぼくがうなずくと、春兎お兄ちゃんはまたお尻の中の棒を動かし始めた。 変な形に曲がっている棒を大きく抜いたり挿したりすると危ないからなのか、お兄ちゃんは棒を小さく小刻みに動かしている。 そのたびにぼくのお尻の中の感じるところに棒の曲がったところが当たって、ぼくはずっと体がびくびくと震えて変な声も止まらない。 そうやってお尻の中を棒でぐりぐりされているうちに、ぼくは何だかおしっこがしたくなってきてしまった。 「お兄ちゃん、ぼく、トイレ行きたい……」 こんな時に言い出しにくかったけど、でもこのままだと漏らしてしまいそうだったから、仕方なくそう言ったのに、春兎お兄ちゃんは棒をぐりぐりするのをやめてくれなかった。 「トイレって、おしっこか?」 「うん……」 「だったら大丈夫だよ。  それ、おしっこじゃないから」 「……え?」 意味がわからなくて聞き間違えかと思って聞き返したけれど、お兄ちゃんは何も言わずに、ふふっと笑うだけだった。 それどころか、ぼくのお尻の中の棒をさっきよりも早く激しく動かし始める。 「やっ…だめっ……。  お兄ちゃん、やめ、て……もれちゃう……!」 「大丈夫だよ、郁。  心配しなくてもいいから、我慢しないで全部出してごらん」 「えっ……あ、あ、やあぁぁっ…………!」 ついにぼくはがまんできなくなって、体をガクガクと震わせながら、おしっこを漏らしてしまった。 おしっこが全部出ても体の震えはなかなか止まらなくて、春兎お兄ちゃんに何度も優しく背中を撫でてもらって、ようやく震えが止まった。 「ごめんなさい。ぼく、ぼく……」 4年生にもなってお漏らしなんて恥ずかし過ぎて、ちょっと泣きそうになりながら謝ると、春兎お兄ちゃんはぼくを落ち着かせようとするみたいに優しく頭をなでてくれた。 「大丈夫。おしっこじゃないって言っただろ?  ほら郁、見てごらん」 そう言うと春兎お兄ちゃんは、ぼくが汚してしまったお兄ちゃんのズボンから指で何かをすくい取ってぼくに見せてくれた。 それはどう見てもおしっこじゃなくて、白くてネバっとしたものだった。 「……これ何?」 「精液だよ。  まだ学校で習ってない?」 「あ、ううん、習ったよ。  そっか。これがそうなんだ……」   学校で一応は習っていたけれど、言葉で教えてもらっただけだったから、精液がどんなものかいまいちよくわかっていなかった。 そういえばその時の授業で「精液が出るようになったら、赤ちゃんを作れる大人の体になったということだ」ということも習ったけど、赤ちゃんとか言われてもなんだかピンとこない。 「おめでとう、郁。  これで郁も僕と同じ大人の仲間入りだね」 「春兎お兄ちゃんと同じ……?」 そうお兄ちゃんに言われて、ぼくはやっと自分が大人の体になったんだと実感できた。 赤ちゃんとか言われるよりも、身近な大人の見本のお兄ちゃんと同じだと言われた方がずっとわかりやすいし、うれしい。 「郁」 ふいに春兎お兄ちゃんがぼくの名前を呼んだ。 なんだかすごく真剣なその声に、ぼくはお兄ちゃんのひざの上から起き上がって、お兄ちゃんの顔が見えるように横を向いてソファーの上に正座する。 「郁が大人になったら言おうと思っていたことがあるんだ。  聞いてくれる?」 真剣な顔をしてそう言った春兎お兄ちゃんに、ぼくも真剣な顔でうなずく。 「ありがとう。  あのね、郁。  郁は今までこうやって一緒に遊んでいたのが、特別な遊びだってことはわかっているよね?」 「うん」 「今までは郁の体が子どもの体だったから、『遊び』しか出来なかった。  でも、郁がこんなふうに精液が出る大人の体になったら、『遊び』じゃない、もっと別の『特別なこと』をしたいって、ずっと思っていたんだ」 「特別なこと……?」 「うん、そう。  郁は『セックス』ってわかる?」 春兎お兄ちゃんの口から出たその言葉に、ぼくはドキッとする。 それは小学生のぼくにもわかる、すごくすごくエッチなこと。 ……でも。 「わかるけど、でもそれ、大人の男の人と女の人がすることだって……」 ぼくがとまどいながらそう言うと、春兎お兄ちゃんは苦笑しながら教えてくれた。 「うん、学校ではそうとしか教えてくれないだろうね。  でも本当はね、大人の男と男でも、セックスはできるんだ」 「男と男でも……?」 「うん。  だから、郁が大人になった今なら、僕と郁もセックスできる。  僕はね、ずっと郁と、今までみたいな『遊び』じゃなくて、もっと特別な大人同士の『セックス』がしたいって思ってた。  郁は一緒に遊ぶだけじゃ我慢できないくらい、僕にとっては特別な存在だから」 春兎お兄ちゃんの口から出た「特別」という言葉にぼくはドキドキしてしまう。 自分がお兄ちゃんの特別だっていうことが、すごくうれしい。 だって、ぼくにとっても春兎お兄ちゃんは、誰よりも一番、特別な人だから。 「……ぼくも、春兎お兄ちゃんとセックスしたい。  ぼくも、お兄ちゃんが特別だから」 ぼくが勇気を出してそう言うと、お兄ちゃんは少し複雑そうな顔になった。 「郁がそう言ってくれるのは嬉しいけど……でも郁、特別の意味わかってるか?」 「意味……?」 「うん。  特別……セックスするくらい特別っていうのはね、『恋人』ってことだよ?  僕は郁のことが好きで、誰よりも一番好きで、だから兄弟だけど、郁のことを恋人にしたいって思うくらい、郁のことが特別なんだ」 春兎お兄ちゃんの言葉を、ぼくはものすごく真剣に聞いて、そしてその言葉について真剣に考える。 言葉の一つ一つを噛みしめるみたいにしてじっくり考えてみても、やっぱりぼくにはうれしいとしか思えなかった。 だって、ぼくだって、春兎お兄ちゃんと同じ気持ちだから。 「ぼくも……ぼくの特別っていうのも、恋人になりたいっていう特別だよ。  だから、ぼくを春兎お兄ちゃんの恋人にして、それでぼくと『特別なセックス』をしてください……!」 正座したまま背すじを伸ばしてそうお願いすると、春兎お兄ちゃんはびっくりした顔になって、それからだんだんうれしそうな顔になって、最後には今までに見た中で一番の笑顔になった。 「ありがとう。すごく……すごくうれしい。  こちらこそ、僕を郁の恋人にして、僕と特別なセックスをしてください」 「はいっ!」 ぼくが元気よく返事をすると、お兄ちゃんはぼくをぎゅっと抱きしめて、それからぼくにキスをした。 今までの『特別な遊び』のキスじゃない、『特別なセックス』のキスは、夢みたいにふわふわとろとろした気分になれる、すごく気持ちがいいキスだった。 しばらくしてキスが終わると、春兎お兄ちゃんは自分の服を脱ぎだした。 たまに一緒にお風呂に入るから、お兄ちゃんの裸は見たことはあるけど、こんなふうにエッチなことをする時にお兄ちゃんが服を脱ぐのは初めてだ。 今までは遊びだったから服を脱がなかったけど、今からするのはセックスだから裸になるんだ。 そう気付くと、春兎お兄ちゃんが服を脱いでいるのを見ているだけなのにドキドキしてくる。 お兄ちゃんがパンツを脱いで出てきたおちんちんは、大きくなって固くなって上を向いていた。 ぼくもお兄ちゃんにおちんちんを触ってもらうと普段より大きくなるけど、あんなにも大きくはならない。 「今からこれを郁のお尻に入れるんだけど大丈夫か?」 ぼくがおちんちんをじっと見ているのに気付いたお兄ちゃんが、少し心配そうな声で聞いてくる。 「うん、大丈夫だよ」 春兎お兄ちゃんのおちんちんは大きいけど、さっきだってあんな変な形の棒を入れても大丈夫だったんだから、たぶん大丈夫だと思う。 「そっか、でも無理だったらちゃんと言うんだぞ」 「うん」 ぼくがうなずくと、春兎お兄ちゃんはぼくのシャツを脱がせて裸にして、ソファーに乗って背もたれにつかまって、お兄ちゃんにお尻を向ける姿勢にさせた。 「後ろからするのが一番楽らしいから、今日はそうするからね」 「うん」 春兎お兄ちゃんは立ったままで、おちんちんをぼくのお尻の穴の中に入れてきた。 ゆっくり、丁寧に入れてくれたけれど、お兄ちゃんのおちんちんは大きいからやっぱり苦しい。 でもさっきの棒が当たっていたところをお兄ちゃんのおちんちんが通っていった時、またあのビビッとする感じがした。 「ひゃぅっ……!」 「ここか」 ぼくが変な声を出してビクッとしたら、春兎お兄ちゃんはそうつぶやいて、そのビビッとするところをおちんちんでグリグリしてきた。 「あっ……やぁっ…、おにい、ちゃん…出ちゃう……またせいえき出ちゃう……」 「郁、精液が出ることは『イく』って言うんだ。  言ってごらん?」 「あ……イくっ……ぼく、イッちゃう……!」 「いいよ、郁。  イッて」 そう言うと、春兎お兄ちゃんはぼくのおちんちんを握ってこすってきた。 お尻の中とおちんちんの両方でこれ以上ないくらいに感じてしまったぼくは、また精液を出して──イッてしまった。 イッたままビクビクと体が震えて止まらないでいる間に、春兎お兄ちゃんはぼくのお尻からおちんちんを抜いた。 それからお兄ちゃんがちょっとゴソゴソした後、ぼくの背中が濡れたのがわかった。 春兎お兄ちゃんもイッたんだ、と思うと、なんだかうれしい気がする。 「ごめん、タオル持ってくるから、ちょっとこのまま待ってて」 そう言うとお兄ちゃんは洗面所の方へ行った。 ぼくの背中がお兄ちゃんの精液でベタベタになってしまったからだけど、それだけじゃなくてソファーもぼくの精液でベタベタだ。 春兎お兄ちゃんがお湯で濡らしたタオルを持ってくれたので、背中を拭いてもらってから自分の体を拭いて、その後お兄ちゃんと一緒にソファーの汚れたところを拭いたけれど、あんまりきれいにならなかった。 「あーもう、このカバー洗濯しちゃうからいいよ。  母さんにはジュースこぼしたって言おう」 そう言ってタオルを置いた春兎お兄ちゃんは、裸のままソファーに座って、ぼくを横向きにひざの上に座らせた。 お兄ちゃんはにこにこしていて、なんだかうれしそうだ。 ぼくもお兄ちゃんと恋人になれてセックスができてうれしかったから、たぶんお兄ちゃんと同じようににこにこしていると思う。 こんなにも幸せな気持ちになれて、しかもすごく気持ちがいいんだから、セックスってすごいんだなって思う。 「春兎お兄ちゃん、またぼくと『特別なセックス』してくれる?」 「もちろん、いいよ。  これからは2人でいっぱい『特別なセックス』をしような」 「やった!  春兎お兄ちゃん、だーい好き!」 思わず春兎お兄ちゃんに抱きつくと、お兄ちゃんはぼくをぎゅっと抱きしめ返してくれた。 「ふふ、ありがとう。   僕も郁のことが大好きだよ」 そうしてぼくとお兄ちゃんは、体が冷えてくるまで、そうやってにこにこしながら抱き合って過ごした。 【感想はコチラまで→】鳴神楓@narukami_kaede

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