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【兄ちゃんみたいになりたくて】 めろんぱん
俺の兄ちゃんは、ハッキリ言ってスゴい。
県で一番頭のいい高校に通っていて、生徒会というみんなの代表みたいなことをしているらしい。
それだけじゃなく、サッカー部でキャプテンもしていて、この間の夏休みは大きい大会に出場してたくさんゴールを決めていた。
しかも、兄ちゃんは凄くイケメンだ。
毎年バレンタインにはたくさんのチョコをもらってきて俺にも分けてくれる。街を歩いていると雑誌の写真を撮らせてくださいって言われたり、たまにスカウトされたりしているのを俺は知っている。
けど兄ちゃんはそういうスゴいところを自慢してきたりしない。俺が学校のテストで悪い点数を取って来ても絶対バカになんかしない。
そんな兄ちゃんのことが俺は凄く自慢で大好きで、俺も兄ちゃんみたいになるのが夢だったりする。
───
兄ちゃんは朝起きてランニングに行ってからお母さんが作った美味しい朝ごはんをたくさん食べる。
そしてお弁当を持って学校へ。このお弁当がまたでっかい。お父さんのお弁当よりもでかい。
学校で何をしているのかは俺には調べられないけど、学校が終わるとサッカー部で運動して、友達と牛丼を食べて帰ってくるらしい。
暗くなる頃に帰ってきて、お風呂に入ってみんなで夜ご飯を食べる。兄ちゃんは昔話に出てきそうな大盛りご飯を必ずおかわりする。
ご飯を食べ終わると部屋に戻って勉強しているみたいだ。俺が時々宿題を教えてほしくて部屋を訪ねるといつも机に向かっている。
俺はいつも10時に寝るけど、おやすみって言いに行くとおにぎり食べてることもある。
兄ちゃんは、食ってばっかりだ。
たくさん食べたら頭が良くて運動ができてイケメンになれるのかな。
そう思って俺も真似してたくさん食べてみたけど、ちっとも頭は良くならないし鈍臭いままだし、いつまでたってもガキ臭い顔だ。
「兄ちゃんみたいになりたい。」
俺はいつしかそれが口癖になっていて、兄ちゃんの前でそれを呟く。
兄ちゃんは少し考えるような仕草をして、いつも同じ答えを返す。
「もうちょっと大人にならないとな。」
俺はこの答えがいつも少し気に入らなくて、この前思い切って反論したんだ。
「大人って何?俺もう好き嫌いしないし一人で夜中にトイレ行けるし、留守番だって怖くない!」
「ん〜…」
兄ちゃんは少し困って、チラッと俺を見下ろした。
「俺は、10歳の頃だな。大人になったの。」
それを聞いて俺はすっごく嬉しくなった。
もうすぐ大人になれる。
大人になったらカッコいい男になれるかもしれない。憧れの兄ちゃんみたいな。
そして今日は、待ちかねた10歳の誕生日だ。
───
誕生日の朝、俺は鏡の前で繁々と自分の顔を見つめた。
心なしか、ちょっとだけ顔がキリッとした気がする。
背もちょっとだけ伸びた気がする。
俺はなんだか嬉しくなって、鼻唄でも歌いたい気持ちになりながらリビングへ向かった。
なんたって今日は俺の誕生日。
朝からお母さんが大好きなフレンチトーストを作ってくれて、帰りにケーキ買って帰ってくるからねと頭を撫でてくれた。お父さんもプレゼントを買ってきてくれるって。
今日は土曜日だけど二人はお仕事だ。少し残念だけど、なんと兄ちゃんが俺のために部活を休んでくれたんだ。だからちっとも寂しくない。
それに、今日は兄ちゃんに大事な用があるんだ。
俺はちょっとソワソワしながら、ソファでゆったり寛いでいる兄ちゃんの隣に腰掛けた。
「兄ちゃん…」
小さな声で呼び掛けると、兄ちゃんは弄っていたスマホから視線を離す。何、と視線だけで問いかけられて、俺は鼻息荒く兄ちゃんに乗りかかった。
「兄ちゃん、俺、大人になったかな?」
ちょっと凛々しくなったな。
ちょっと背も伸びた。
兄ちゃんがそう言ってくれることを期待して、俺は兄ちゃんの形のいい瞳を覗き込んだけど、兄ちゃんは不思議そうな顔をするばかり。
もしかして凛々しくなったのも背が伸びたのも俺の勘違い?それとも俺は兄ちゃんみたいにはなれない?
「兄ちゃんが10歳の時に大人になったって言ってたから、俺楽しみにしてたのに…」
ちょっとガッカリしてそう独り言を零すと、兄ちゃんは一瞬考えるような仕草をした。
「ああ、あれな。そっか郁、お前楽しみにしてたのか。」
兄ちゃんはがっくり項垂れる俺の頭をぐしゃぐしゃして立ち上がる。そして二階へ上がって、すぐに戻ってきた。
手に、何かのボトルと見たことのないピンク色のものを持って。
兄ちゃんは再びソファに腰掛けて、ちょいちょいと手招きした。
「ここ来な。」
兄ちゃんが指したのは、自分の膝の上。小さい頃はそこが俺の定位置だったけど、もうしばらく座っていない。
ちょっと恥ずかしくて躊躇していると、兄ちゃんは魅惑の言葉を吐いた。
「ほらおいで。大人にしてやるから。」
───
兄ちゃんの誘いに、俺は目を輝かせた。
いそいそと兄ちゃんの膝の上に跨ると、兄ちゃんはゆっくり背中を撫でてくれる。温かい手が気持ち良くて、俺は兄ちゃんの細マッチョな胸板に早々に身体を預けた。
「そう、リラックスしてな。」
頭上から降ってくる声は甘くて優しい。なんならこのまま寝てしまえそうだ、という時。
なんと、兄ちゃんは俺のズボンの中に手を突っ込んで来た。
「に、にいちゃん!?」
「何?」
「やだズボン下ろさないで…パンツ脱げちゃうよ!」
「脱がしてんだよ。」
「やだやだ、やめてよぉっ…」
「郁、やめてもいいのか?大人になるんじゃなかったのか?」
俺はやめてもいいけど。
その言葉に、俺はピタリと抵抗を止めた。
兄ちゃんは本気の目をしていた。兄ちゃんは本気で俺を大人にしてくれようとしていて、でも俺が本気で嫌ならやめようとしてくれている。
大人になるって、どういうことなんだろう。
俺はゴクリと生唾を飲み込んで、小さな小さな声で告げた。
「やめないで…俺、大人になりたい…」
兄ちゃんは優しく微笑んで、頭を撫でてくれた。
───
兄ちゃんは俺のズボンとパンツを脱がせて、自分の膝の上に横たわらせた。まるでお尻ペンペンされるみたいな格好が恥ずかしい。けど、大人になるために我慢だ。
兄ちゃんはボトルからとろっとした何かをたくさん出した。
「にいちゃん、それ何?」
「郁、力んでると痛いと思うぞ。緊張すんな。」
「い、痛いことすんの!?」
「だぁから、力んでると痛いって言ったの。ゆっくり息吐いて。」
兄ちゃんはまたゆっくり俺の背中を撫でてくれて、俺はそれにつられて段々とリラックスしてきた。
と、その時だった。
「ひっ!?」
ぬるっとした何かが、俺のお尻の割れ目をなぞる。生暖かいそれはくにくにとまるで探るような動きをしながら俺のお尻を汚していった。
と、ついにその何かは俺のお尻の穴を探り当てて、なんとにゅるんと入り込んできたのだ。
「やっ…なに、なに!?」
「郁、ジッとして。怪我するよ。」
「やだ、やだ怖いよぉ…っ!」
お尻の中に入り込んだ何かが出たり入ったりして、気持ち悪い。痛くはないけど、気持ち悪い。
訳の分からない侵入者の正体を知りたくて恐る恐る振り返って確認すると、なんと入り込んでいるのは兄ちゃんの小指だった。
そんな自分でも触りたくないような汚いところを触っているのに、兄ちゃんは至って冷静な顔をしていて、俺は益々訳が分からなくなった。
「にいちゃ、なに、何するの…あ、あ待っ…」
「お、入った。」
「やぁあ…あ、やだあ動かさないでっ…!」
今度はもっと太い指が入ってきた。
なんの指かは分からないけど、にいちゃんは指を曲げたり伸ばしたりして俺のお尻の中をかき回していく。
とろっとした液体が中に塗り込まれて、お尻の方からくちくちという音が聞こえてきた。
「兄ちゃん、にいちゃ…」
未知の感覚が怖くて、俺は兄ちゃんのズボンをギュッと握りしめることしかできない。
兄ちゃんはそんな俺の背中を撫でて落ち着かせようとしてくれるけど、お尻をいじる手を止めてはくれなかった。
「うん、だいぶ柔らかくなったな。良い子だな郁。もうちょっとな。」
兄ちゃんの声は優しい。
いつもと同じ声はすごく安心する。良い子だなって頭を撫でてくれるのがすごく嬉しい。
俺は涙目になりながら、もっと褒めて欲しくて、頑張って最初に言われた通りゆっくり息を吐いて力を抜いた。
と、その時。
「ひゃああぅっ!」
全身を、何かが走り抜けた。
「あ、ぁだめっ!だめにいちゃ、なんか、なんか変だよぉっ…あッ!」
兄ちゃんの指は一瞬だけ動きを止めたけど、直ぐにその変な場所をたくさん触りだした。
身体が勝手にびくんびくん動いて、爪先がピーンとのびている。なんだかいつもより高い声が出て、お尻にきゅっと力が入ってしまう。
さっきよりもっと訳分からなくなって、俺は耐えきれずに涙を零してしまっていた。
「にいちゃ、んぁ、あッ!あぁ…あんッ!にいちゃ、変…!」
「郁、郁大丈夫。変じゃないから大丈夫。」
「やだぁっ…あ、ぁあッ!」
兄ちゃんの優しい声もなんとか聞こえているけど、それ以上に俺の耳を犯してくるのはお尻から聞こえるぐちゅぐちゅって音と自分の高い声。
目の前はなんだかチカチカして、まるで頭でも打ったみたいだった。
なんだか腰がムズムズして足をすり寄せると、いつもと違う感触。
俺は恐る恐る足の間を見て、驚愕した。
「あ、ぁ待っ…兄ちゃ、おれ、俺ちんちんがっ…ちんちん変になってるよぉ…!」
そこはいつもと違って上を向いている。ピンク色でツルツルテカテカして、何より硬い。
しかもなんだか先っぽがパクパクして、まるでそこだけ意思を持って生きてるみたいだ。
自分の身体の一部なのに、知らない間にこんな風になって、何か悪い病気なんじゃないかと怖くなった。
「郁、怖いこと何もないから安心しろ。ちんちん変じゃないから。」
「うそ、うそぉ…こんなの見たことない…あっ!」
「大人の階段を着実に今登ってる証拠だよ。」
兄ちゃんはチラッと俺のちんちんを見ただけで大丈夫と言い張ってまたお尻の変なところを触りだした。
そこを触られる度にちんちんがびくびく跳ねる。本当に生きてるみたいに。
もう怖いからやめてほしいのに身体は言うことを聞いてくれなくて、なんでか兄ちゃんの手にお尻を押し付けるみたいにきゅっと腰を持ち上げてしまっていた。
「ん、よしいいかな。」
暫く俺のお尻の中を触っていた兄ちゃんは、ぬぷんと音を立てて指を抜いた。
あんなに変な感じだったのに、いざ抜かれるとなんだか寂しい。お尻の穴が開いたり閉じたりして、中が空気に触れてスースーする。
俺は息を切らしながら、もっとしてほしいようなして欲しくないような複雑な気持ちになって兄ちゃんを見上げた。
「郁、偉いぞ頑張ってて。もう少しな。」
大きな手がぽんぽんと頭を撫でてくれて、憧れのかっこいい顔が優しく微笑んでいて、俺はすっかり安心してふっと力を抜いた。
その瞬間を、兄ちゃんは見逃さなかった。
「っ!?や、あぁぁ…ッ!?」
硬くて太い何かが、お尻の中に入り込んでくる。
正体不明のソレはちょっと冷たくて、ぐいぐい遠慮なくお尻の中を割り開きながらどんどん奥まで入ってきた。
「やだ、やめて兄ちゃん痛いっ…!お尻痛いぃぃっ…!」
俺のお尻はぎゅうぎゅうに締まって、無遠慮に侵入してくるソレを排除しようとしていた。もう怖くて怖くて、ぼろぼろ涙が勝手に溢れてくる。
にも関わらず、兄ちゃんはちょっとだけ笑った。
「郁、嘘はだめだな。郁のちんちん見ればわかるよ。」
そういいながら、まだ変な形をしている俺のちんちんの先っぽをツンと軽く突っついた。
ビリっと身体に電流が走ったと思ったら途端にブワッとちんちんからおしっことは違う透明な液体が溢れてきて、またパクパクしはじめる。
それを見て、兄ちゃんはまたちょっと笑った。
「郁が気持ち良くなるとな、ちんちんは形が変わるんだよ。こんな風に上向いて濡れてくる。郁がいくらやだやだって言っても、ちんちんは嘘吐けない。大人になるってのはな、嘘吐けなくなることなんだよ。」
俺はその言葉を聞いて、愕然とした。
嘘吐いたらいけません。
散々言われてきたことだけど、俺は今までたくさん嘘を吐いたことがある。
例えば本当はテストがあったのに無かったって言って0点隠したり。本当は苦手なピーマンを兄ちゃんに食べてもらったのに全部自分で食べたって言ったり。
俺はじわじわと罪悪感に押しつぶされそうになってきていた。
「郁、嘘吐いたことあるよな?でも大人になるとちんちん見られたらバレちゃうんだ。しかもバレると大抵痛いことされる。難儀だよなぁ。」
兄ちゃんはちょっと溜息交じりにそう言った。
痛いことって、なんだろう。
大人になるって、大変なんだ。
でも、嘘吐きな大人ばかりじゃ、世の中はきっと悪い人だらけだ。だから神様は、大人は嘘吐けない身体にしたんだ。
「でもな郁、嘘を隠す魔法の言葉がいくつかあるんだよ。」
「え…?ッひぁ、あーッ!や、なにぃ…っ!?」
突然、お尻の中の何かがヴィーンとバイブレーションのような音を立てて振動し始めた。
それは俺のお尻の変なところを刺激して、また身体が勝手にビクビクし始める。ちんちんもパクパクしている。
「郁、さっきここ変だって言ったよな。」
「うん、ンーッ!ぁ、うん、変、変ん…ッ!」
「じゃあ郁は魔法の言葉が使えるな。いいか、よく覚えとけ。ひとつめが一番大事だ。」
変じゃなくて、気持ちいい。
兄ちゃんは俺の耳元で、そっとその魔法の言葉を教えてくれた。
「ぁ、あぁあッ…ち、いい…気持ち、いいよぉッ…」
「そう。その変なのを嫌だなって思っても怖いなって思ってても、気持ちいいって言うんだ。そうすると誰にもバレない。痛いこともされない。」
「ん、んッ…わか、わかった、わかったから、もっ…あ、あンッ!あーッ!」
お尻の中の何かはブルブルと振動を増した。それに反応して、ビクビク跳ねるだけだった俺の身体は今度はガクガク震えてくる。
もう自分の身体じゃないみたいで、途轍もなく怖くて、でも俺は痛いことされる方が怖いから、兄ちゃんの教えの通り魔法の言葉を呟いた。
「っ…おしり、気持ち、いいッ…!」
「ん、良い子だ。」
「やだ、にいちゃん、俺もうやだぁ…っ…!」
「ここでふたつめの魔法の言葉な。やだ、じゃなくて、ダメ。」
ダメ?
嫌だは言っちゃいけないのに、ダメは言っていいんだ。俺は少し混乱したけれど、お尻の中のものは相変わらずブルブル震えて俺の変なところ、違った、気持ちいいところを刺激して来てもう堪らない。
ダメなのも、強ち間違いじゃない。
「っ、だめ、も…だめぇえ…ッ!」
言いながらギュウッと兄ちゃんのズボンを握りしめ額を押し付けると、腰がきゅっと持ち上がって目の前に形を変えた自分のちんちんが現れた。
それは、ぽたぽたと次から次へ透明な液を滴らせていく。さっきよりも先っぽが大きくなって、必然的にパクパクする動きも大きくなっていた。
その動きから何故か、目が離せない。
「ッひ…ぁあ、アーッ!あ、ぁああッ…や、だめぇええ…」
その時、お尻の中のものが、より一層激しい動きを始めた。
気持ちいいところがブルブルと縦横無尽に転がされて、俺はもうどこが変なのかわからなくなっていた。
しかし、この直後、明らかに今までと違うものを感じた。
「っ、にいちゃ、まって、まってダメッ!や、ぁ…出ちゃう、おしっこ出ちゃうよぉ…っ!
強烈にちんちんをせり上がってくる何か。いつものトイレに行きたい感覚とは違う気がするけど、とにかく何かが出てしまいそうだ。そんなものを兄ちゃんにかけてしまうわけにはいかない。
俺は必死に耐えて兄ちゃんに伝えたのに、兄ちゃんはどこか楽しそうな声で言った。
「郁、みっつめはな。」
イく、だよ。
兄ちゃんの心地良い声が耳に届いた瞬間。
「ひッ…あぁあッ!あぁ…っ」
俺のちんちんから、白いものがぴゅぴゅっと勢い良く飛び出して来た。
それはとろりと粘度があって、なんだかちょっと臭い。少しの間出続けた白いものは、やがて勢いを失って出なくなり、それと同時にちんちんもいつもの見慣れた形に戻っていった。
「ああ、郁。ちゃんとイけたな。しかも後ろだけで。もう立派な大人だな。おめでとう。」
兄ちゃんはにっこりと優しく微笑んで、呆然とする俺の頭を撫でて、おでこにチュッと軽いキスをしてくれた。
「魔法の言葉も覚えたし。そうだなぁ…次のステップは、15歳かな。」
「つぎ…?まだ大人の階段あるの?」
「あるよ。次はかっこいい大人になるっていうステップが。」
かっこいい大人。
兄ちゃんみたいな大人になるには、もう少しレベルアップが必要みたいだ。
10歳の誕生日の日。
俺は、憧れの兄ちゃんのお陰で、少しだけ大人になれた。
【感想はコチラまで→】めろんぱん@melon_bunbunbun
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