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【白濁の中を泳ぐ】無花果

ボクのお兄ちゃんは、かっこ良くて身長が高くてスポーツができて頭もかしこくて人気者で、きっと、自慢の兄なんだろう。誰しもが感心して「凄いわねぇ、春兎くんは」と口を揃えて言うけれど。だけど。 ボクは、ボクのお兄ちゃんは、きっと、おかしいと思う。 「……うっ、……」 ボクはぎゅうっと下唇を噛んで、声を上げそうになるのを我慢した。今は声を出しちゃ、絶対にダメだ。だって…… 「春兎くん、今日塾の先生からお電話あったわよ。今回も模試の結果、全国一位だったらしいじゃない。お母さん、鼻が高いわ」 「はは、そんなの偶々だよ。自己採点した時に凡ミスもあったから、次はもっと気をつけなきゃ」 お兄ちゃんの模試の結果にご満悦な母さんは、今日も機嫌よく腕によりをかけて手料理を振るう。鼻歌なんかしながら、トントンとリズムよく野菜を刻み、お兄ちゃんに嬉しそうに語りかけている。お兄ちゃんはソファに腰をかけてTVを見つつ、母さんに返事をしていて、なんてことのない仲睦まじい親子の会話。一見、幸せな家庭ののどかな光景だろう。それだけを切り取るのなら。 この場にいるのは母さんとお兄ちゃんだけではなく、もう一人、ボクがいた。だけど、ボクだけが、会話に交じることが出来ずそれでいて、必至に自分の身に起こっている現状に耐えていた。何故か、ボクはお兄ちゃんの膝の上に座らせられている状態で、それはまだ良いのだ。お兄ちゃんの膝の上に座っちゃったりして、本当に兄弟仲が良いのねー、とは母さんの台詞で、仲の良い兄弟の姿がそこに映し出されているのだろう。しかし、 「ぅ……や…っ」 ボクのお洋服の中、もぞもぞと這い回る大きな手のひら。お尻に当たっている、熱くて硬いモノ。耳元に吹き込まれる荒い息。その全部がボクは、いやでいやで気持ち悪くて、この場から逃げ出したくなる。だけど、ボクが少しでも逃げようとすると、乳首をいじっている指に力が込められ痛くするのだ。今だって、ついうっかり嫌と言ってしまったばかりにぎゅうぅっと抓られ、痛みのあまり悲鳴を上げそうになった。 酷いよ、お兄ちゃん。どうしてボクにこんなことをするのだろう。 お兄ちゃんがボクにこういったイタズラをするのは、なにも今に始まったことではなかった。たぶん、物心つく前から開始されていて、気付けばお兄ちゃんに身体を触られるのは当たり前だった。 それなのに、それが少しおかしいなと感じるようになったのは少し前のこと。だって、同じクラスの智くんは自分のお兄ちゃんに変な手付きで身体なんか触ってこないって言ってた。だけど、それをお兄ちゃんに伝えたら……あぁ、あの時は今までで一番酷かった。ボクがどんなに嫌だやめてと泣き叫んでもお兄ちゃんは止めてくれず、ボクにたくさんの痛いことをした。思えば、恐怖を植え付けられたあの日を境に、お兄ちゃんのイタズラはどんどんとエスカレートしていった。身体は触ってくるけれど優しい自慢のお兄ちゃんから、ボクに酷いことをする怖いお兄ちゃんへと豹変してしまったボクのお兄ちゃん。ボクはお兄ちゃんに逆らうことが出来なくなった。それと同時にやっぱりお兄ちゃんがボクにする行為は、おかしいものなんだと理解した。そして、同じクラスの智くんは一週間後遠い所に引っ越してしまったのだ。きっと、偶然なんだと思うけど、もしボクが母さんや父さんに言ってしまえばどうなるのだろう。ボクは怖くて、智くん以外にはまだ誰にも言っていない。 「あぁ、そうだ。春兎くんには言ってあるけど、明日からお母さん、お父さんの出張先に行くからね」 晩御飯中、思い出したかのようにそう言った母さん。箸でつまんでいたオカズをポロリと落としてしまったボクに、母さんが少し怒ったけれどそれどころじゃなかった。 ーーえ、母さんが明日から家にいない? 兄弟仲良くやるのよ、と笑う母さんにボクはなにも反応することが出来なかった。代わりにお兄ちゃんが、勿論だよと安心させるように母さんに言っていたけど、チラりとボクを見た目。その目が竦みあがるくらい恐ろしくて、ボクは食べたものを全て吐き出してしまいそうになった。 母さんがいない間、ボクはどんな酷いことをされてしまうんだろう。恐怖のあまりご飯なんて喉を通らないけど、ボクが“悪い”ことをするたびにお兄ちゃんからお仕置きをされるから、ボクは無理矢理にでも食べきった。だけど、食事中にオカズを落としてしまったボクは、結局お兄ちゃんからお仕置きを受けた。 * 学校から帰るとすでに母さんは居らずお兄ちゃんだけだった。本当は帰りたくなくて、お外のチャイムが鳴る時間まで遠回りしてゆっくりと帰ってきた。そうしたら、鬼のような形相をしたお兄ちゃんが玄関の前で待っていて、罰としてお母さんが帰ってくるまでの間、家ではズボンを履くことはおろかパンツを履くのは駄目だよ、って言われた。お腹を壊すとイケナイからと上の服と、靴下の着用だけは許されたけど、裸でいるよりよっぽど変態的な格好に泣きたくなる。 「うん、郁。上手だよ、その調子」 ボクの髪を撫でながら、優しく語りかけるお兄ちゃんに密かに身震いした。まるで弟の勉強を見ているような口振り。だけど、今ボクがしてることはお兄ちゃんの大きくて長いおちんちんを両手で握って上下に動かすことだった。僕のおちんちんとまるっきり違うお兄ちゃんのおちんちんは、びくびく動いていて怪物のようで物凄く怖い。触ると火傷しちゃいそうなくらい熱くて、まぁるい膨らんだ先端からはぷっくりと雫の玉が光っている。顔を近づけると、白い湯気が立っているのが分かり、おしっこや汗が混じったつんとした匂いがボクの鼻を突き刺す。素直に言うと、臭いし汚いからボクは触りたくないけど、嫌がるとお兄ちゃんは無理矢理ボクのお口に入れて苦しくするから、お兄ちゃんが怒らないようちゃんと言う通りにする。ボクの指じゃ、握りきれない太さなので全部の指を使ってシュコシュコと滑らす。手が変な汁でベトベトになるけれど、気にしていたらきりがないので我慢して手を動かすことに集中する。 「はぁ、郁の小さいおててが一生懸命俺のちんこを扱いてる……。可愛い、んっ、それだけでイキそう……」 むくむくとおちんちんが膨らんで、ボクの髪を梳く指に力が込められる。そろり、下からお兄ちゃんを見上げると、興奮しきって怪しく光る目とかち合った。 「郁……」 これは、お兄ちゃんからの合図。もうすぐで、おちんちんから白くてねばねばとした液体が出るからお口で受け止めろってボクに指示をしているのだ。お兄ちゃんの大きなおちんちんを受け止めるには、ボクのお口は小さくて狭い。出来るだけ、あーんと口を開けてまぁるい先端に歯を立てずにかぶりつく。先端の部分を 『カリ』というらしく、ぱくぱくとひくついついる穴から白い液体がびゅっびゅっと出てくるのだ。お兄ちゃんは白い液体のことを、『ミルク』と言うけど、ボクが好きな牛乳より生臭くて変な味がするし、ねばねばしているから喉に引っかかる。けど、牛乳よりこっちの方が栄養価が高いそうで、ボクはチビだからいっぱい飲まないとお兄ちゃんみたいに大きくなれないらしい。だから、苦手な『ミルク』も頑張って飲むのだ。 「はぁっ、はぁっ…郁、郁、ちゅうちゅうって吸って、ん、そう…」 先端を咥え込むだけで精一杯なので、手もじょうずに使って根元をこしこしと擦りながら、ストローみたいにちゅうちゅう吸い付く。ときおり、舌を使って『カリ』全体を舐めてみたり。あ、舌先を尖らせて穴の部分をぐりぐりすると、お兄ちゃんは膝をがくがく揺らして喜んでくれるよ。 「んんんっ、ん゛っ……」 「あぁっ、ハァッ…! あっ、郁、出るよ、お兄ちゃんのザーメン…じゃなくて、『ミルク』受け止めて……うっ!♡」 お兄ちゃんが息を詰まらせたその時、ビクンッとおちんちんが波打った。瞬間ーーびゅうっ、びゅるるるるううううううっっ♡♡♡ 「ん゛んんん〜〜〜」 ボクの口に放たれる、大量の熱い『ミルク』。飲み込もうと思っても、あまりの量に追い付かずボクの頬はみるみるうちに『ミルク』でいっぱいになる。 しばらくすると、長い間出っ放しだった『ミルク』がようやく止む。ボクはまだおちんちんを咥えたままで、焦らずゆっくりと粘度の高い液体を胃に落としていく。最初の頃は『ミルク』を受け止めるのが難しく、零しまくって全然飲めなかったけれど、最近コツを掴んだのでほとんど零すことはなくなった。それに『ミルク』を零すと、お兄ちゃんが直接ボクの喉奥におちんちんを突っ込んで、強制的に『ミルク』を飲ませようとするのだ。それがボクはずっと嫌だったから、必死に零さない方法を覚えた。ちゃんと零さずに『ミルク』を飲みきって、パカリ、口を開く。お兄ちゃんに『ミルク』が無いことを見てもらうのだ。そうすると、お兄ちゃんは綺麗に微笑んでよしよし、とボクの頭を撫でてくれる。「よく出来ました♡」とお兄ちゃんが優しく言ってくれて、ボクはほっとした。 お兄ちゃんは一呼吸置いて、さて、と呟くと、お兄ちゃんの股の間にいるボクをひょいと持ち上げた。ソファに座ってるお兄ちゃんのお膝の上、腹這いに寝転がされる。この格好、お兄ちゃんにお尻ペンペンされるときのポーズだ。ボクは瞬時に身体を強張らせる。え、なんで。ボク、ちゃんと『ミルク』飲めたよ。顔を青くさせるが、この角度じゃお兄ちゃんに気付いてもらえない。 するり、お兄ちゃんの手がボクの剥き出しのお尻を撫でた。 「ねぇ、郁っていま何才?」 「あ…えっ……と、じゅっさい……んっ!」 お尻を強く鷲掴まれた。ぐにぐにと形を変えて揉んでいて、感触を楽しんでいるようだ。ボクのお尻は粘土じゃないのに……。 「そっか、10歳か。大きくなったよね」 「あっ、あぅん、お兄ちゃんっ、痛いよ……」 「ああ、ごめん。もちもちのお尻が可愛くってね。ところで、郁はまだ自分の『ミルク』出したことないよね?」 「え……?」 ボクは目を瞬かせ、頭の上にハテナを浮かべる。 あの白くてネバネバとした液体はお兄ちゃんしか出せないとばかり思っていたからだ。だってボクがどんなにお兄ちゃんみたいにおちんちんを擦ってみても、硬くなるだけで何も起こらなかった。それはお兄ちゃんも知ってるはずなのに。 「郁の年で、精通を迎えるのはちょっと早いかもしれないね。でも、大丈夫。お兄ちゃんが手伝ってあげるからね」 お兄ちゃんがどんな表情をしているのか分からない。でも、お兄ちゃんの湿った声にぞくりと背筋が震える。と、その時、お兄ちゃんのひねくれだった指がボクのお尻の穴へ入っていった。 「あっ、あっ、お兄ちゃん、指……!」 「そうだね、どんどん奥に入っていくねぇ。郁の中、あったかくてキツキツだよ。ああ、今すぐにでもぶち込みたいけど、今日は我慢我慢……」 お兄ちゃんはぶつぶつ言いながら、ボクのお尻の穴をぐちゅぐちゅと弄る。お兄ちゃんの長い指が一本から二本、三本へと増えていくのに、ボクは呻き声を上げて耐えるしかない。 「うっ、うゔっ、うっ……」 「うーん。やっぱり、指だけじゃダメかぁ。残念だけど仕方がないね」 散々ボクのお尻の穴を弄っていたお兄ちゃんだけど、これといって変化のないボクにつまらなそうにため息をつく。それならとっとと指抜いてよ、と思うが、まだしつこくボクのお尻を掻き回している。お兄ちゃんの長い指がボクの弱いところをノックするたびに、ビクンビクンとはしたなく身体が揺れてしまう。 「感じてはいるようだけどね。よいしょっと……」 器用に指を動かしたまま、少しだけ腰を浮かせたお兄ちゃん。すると、ガサガサと袋が擦れるような音が後ろから聞こえてきて、肩越しに振り返る。 「ん、あっ、お兄ちゃん……?」 「んー? 通販でね、ちょっといいものを見つけてね。郁も見てみる?」 ほら、と、目の前にぶら下げられたソレは、細長くてふわふわした、猫の尻尾みたいなものだった。一瞬、本物の尻尾かと思いドキッとしたけど、どうやら玩具のようで安心する。でも、それをどうするんだろうと、眺めていたら「尻尾の上を見てごらん」とお兄ちゃんに促される。見てみると、尻尾の根元はつるりとしたプラスチックになっていた。 「これはね、アナルプラグっていうんだよ」 「あ、あなるぷらぐ……?」 聞きなれない言葉にやはりそれがどんなものか分からない。そんなボクに、お兄ちゃんは楽しそうに笑う。 「郁のお尻を犯すんだから郁にピッタリの可愛いモノがいいよね。気に入ってくれると嬉しいんだけど」 言って、じゅぽっ、と勢いよく尻穴から指を抜き去った。突然のことに「んひぃっ!?」と声を上げたボクに構わず、今度はくぱ…♡と尻穴を広げるのだ。お兄ちゃんが、ペロリと尻尾のプラスチック部分を舐めしゃぶってるのが見えて、心臓が嫌な音を立てる。 ピタリ。お尻の穴に宛てがわれた尻尾のプラスチック部分は、お兄ちゃんの唾液で濡れている。まさかーー 「ま、待って、お兄ちゃーー」 「待たない♡」 「ひぐ、あっあああっ……!」 ずぷっ、ずずっ、ぬぷぷぷ♡♡♡ ボクの制止も虚しく、押し込まれていくアナルプラグとかいう玩具。それなりに太さのあるソレに、ボクは「はくっ♡」と息を引きつらせた。異物感と不快感に自然と涙が溢れる。 「ほーら、頑張って♡ これぐらいのサイズ入ってもらわないと、困るんだから♡」 「あぅっ、あぅぅんんっ」 「あははっ、郁。それじゃあ、犬みたいだよ。猫の尻尾付けてるんだから、にゃーって鳴かないと」 プラスチック部分を完全に飲み込み、本当にボクのお尻から猫の尻尾が生えているかのよう。お兄ちゃんは可愛い可愛いとボクのことを褒めまくって頭を撫でてくれるけど、お尻の穴が広げっぱなしになっているのが気になって仕方ない。 「あんっ、苦しいよぉ……」 「ふふふ。可愛いおちんちんをビンビンにしちゃって、本当は苦しいだけじゃないんだろ……?」 「にゃっ…!」 きゅっとボクの小さなおちんちんを摘まれて、猫みたいな声が出た。そんなことよりも、お兄ちゃんに図星を突かれて顔が真っ赤になる。 「アナルを玩具でイジメられて、気持ちいいんだよね?」 「ひ、ひぐっ…気持ちよくなんか……」 「いーく?」 「っ」 硬い声を出したお兄ちゃんが怖くて、反抗しようという気が一瞬にして消え去った。 「なんて言うの?」と聞いてくるお兄ちゃんは意地悪で怖くて、恥ずかしさをぐっと押し殺し、震える唇を動かす。 「き、気持ちいいです……」 「ふっ、あは……あっははは、あははははっ! 郁、お前本当に最高だよ!!」 「ひぅんっ!」 耐えきれずにといった風に高笑いしたお兄ちゃんが、尻尾をぐっと掴んだ。そして、じゅこじゅこと高速で抜き挿しする。 「にゃっ、にゃんっ、に゛ゃぁっ!?」 じゅこじゅこじゅこっ!♡♡♡ずこずこずこ!!♡♡♡ 乱暴に激しく抜き差しされ、良いところも弱いところももれなくめちゃくちゃに抉られる。苦しい、気持ち悪い、怖い、それなのにーー 「んぉっおお、ゔ ぁぁぁ!あっ!ぁ……えへ、えへへへっ…♡♡♡」 ーーなんでボク、笑ってるんだろう。 「ケツに玩具突っ込まれて感じてる10歳児って郁ぐらいなもんだよ。まったく、恥ずかしい子だね」 「んあああ、ごべんなしゃあいっっ♡♡♡」 謝りながらも抜き差しに合わせて勝手に動くお尻。ふわふわとした尻尾の毛が太ももに当たってくすぐったい。 「随分と尻尾を気に入ってくれたようで嬉しいよ。ーーそれと、コレ。実は電動式になってて、このスイッチを押すと、ね」 ーーカチッ、軽い音が響いた。 「んに゛ゃあああああっ」 ブゥゥンと中のプラスチック部分が振動し始め、ボクは目を剥いて絶叫する。 この刺激はダメなやつだ。と、本能的に直感し逃れようとするがボクの体はお兄ちゃんによって押さえ込まれてしまう。それでもジタバタと身動ぐが圧倒的な強い力で封じ込まれ、もう成す術もない。 「ぉ゛っ、ゃ、ぶるぶるやらぁああっ、おかしくなるからぁあっ♡♡♡♡」 「いいんだよ、おかしくなっても♡」 口から涎が垂れてお兄ちゃんのお洋服を汚しちゃってるのに、せり上がってくるビクビクもお尻のぶるぶるも止まってくれなかった。ーーやだやだ、おかしくなんかなりたくない。ボクの身体なのに、言うことを聞いてくれない。お兄ちゃんによって作り変えられていく、ボクの身体。怖い、怖いよ……! 「あっ、ああっ!? な、なんか来る、来ちゃうよっ……!」 「え……あれ? 嘘、おちんちん触ってないけど、イッちゃうの? こんな玩具で?」 「んああっ、お兄ちゃんソレやめてぇぇ♡♡♡」 振動したまま、さらにずぽずぽと抜き差しをされて、もう限界だった。今まで感じたこともない大きな波がすぐそこに来ていた。ーー瞬間、肩を掴まれ、ぐりんと反転させられる。腹這いから仰向けスタイルに。へっ、と驚くより先にお兄ちゃんが、ぱくん♡とボクのおちんちんに食らいついた。 「おっ、お兄ちゃん!? 」 「ふごご♡♡ふぐ♡ ふぉのふぁふぁふっふぁほ♡♡♡(いいよ、郁。そのままイッちゃおう)」 「も、何言ってんのか分かんないよおおおっ♡♡ ぉ゛ッ♡ああああああああ♡♡♡」 驚いたけど温かく濡れたお肉に包まれて、我慢できるはずがなかった。腰を大きく震わせて、びゅっびゅっ♡とお兄ちゃんがボクの口に吐き出す時みたいに白い液体を出した。えっと、コレなんだけ。ああ、『ミルク』か。お兄ちゃん、これ以上栄養取って強くなったらどうしよう。ボクまったく勝てなくなるよ……。 「んふ、んっ♡」 ちゅぽん、と軽快な音を立ててボクのおちんちんから口を離す。口内に溜まったボクの『ミルク』をくちゅくちゅと美味しそうに味わってる。 あんな不味いもの美味しそうに味わってるあたり、ボクのお兄ちゃんはやっぱりおかしい。しばらくして、喉を鳴らして飲み干したお兄ちゃんが満面の笑みを浮かべた。 「ーーふぅ、ごちそうさま。初精通。ちゃんと迎えられたね。おめでとう」 ちら、と向けたお兄ちゃんのお腹。ボクのとは形も色もなにもかも違うおちんちんが痛そうなくらい張り詰めていた。比べてボクのは、くて、と力無く萎れている。 『精通』は終えた、じゃあその次はーー? きっともっと大変なことや酷いことをされるんだろう。お母さんが帰ってくるのは、まだまだ先。だって、一週間以上もあるのだから。 END 【感想はコチラ(Twitter)まで→】無花果@bl_love_149

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