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情交と弾痕
洞穴の中で、口づけを交わすと、すっかり星一のモノは勃ち上がってしまい、それに気づいた徳永は星一のズボンを緩め、扱き始めた。
「あっ……!」
「苦しそうだから。一回出せ」
徳永に執拗に扱かれ、堪らず星一は白濁を吐き出した。
「やはり若いな……たくさん出た」
徳永はズボンから手を抜くと、真っ白になった手を見せた。
「見せないでください……」
星一が視線を逸らせると、徳永もズボンをずらした。自身の勃ちあがったモノを見せた。
「じゃあ、これ君が何とかしてくれるか?」
それから、どれくらい経ったのか分からないが、熱帯の夜の空気が二人を包んでいた。
徳永は対面座位で突き上げるように星一を攻め立てていた。
「あっ、あっんぅ……!大、隊ちょ……っ、だめです……もう、イクから……!」
徳永は緩急をつけながら、すぐイけないようにしていたが、途中から余裕が無くなり、激しい突き上げを繰り返していた。
星一は、徳永の体にもたれ掛かりながら、快感の波に溺れていた。
「んっ……いいぞ、イけ……」
徳永はぐっと突き上げた。
「っあぁぁ………っ!!」
何回目か分からない絶頂を迎えた。
そこから、星一の記憶はない。
鳥の声が聞こえ、はっと星一は目が覚めた。
横を見ると、食料と水、お守り袋が置いてあった。
辺りを見渡すも徳永の姿はない。
(まさか、敵陣に……)
星一は、慌てて敵陣の方へ走った。
暫く走り続けると、拳銃を手にした徳永が辺りを警戒しながら歩いているのを見つけ、駆け寄ろうとした時、反対の茂みに銃口が覗いているのを見た。
「大隊長!!」
星一は倒木を越え、茂みを越え、一足飛びに駆けつけた。
その時、二発の銃声が鳴り響く。
背中に熱い衝撃。
「天城!」
視界が暗転する前、徳永が星一の名前を叫んだ。
気づいたときには、ベッドの上で、終戦を迎えていた。
徳永とは、それっきり会うことはなかった。
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