4 / 7

情交と弾痕

洞穴の中で、口づけを交わすと、すっかり星一のモノは勃ち上がってしまい、それに気づいた徳永は星一のズボンを緩め、扱き始めた。 「あっ……!」 「苦しそうだから。一回出せ」 徳永に執拗に扱かれ、堪らず星一は白濁を吐き出した。 「やはり若いな……たくさん出た」 徳永はズボンから手を抜くと、真っ白になった手を見せた。 「見せないでください……」 星一が視線を逸らせると、徳永もズボンをずらした。自身の勃ちあがったモノを見せた。 「じゃあ、これ君が何とかしてくれるか?」 それから、どれくらい経ったのか分からないが、熱帯の夜の空気が二人を包んでいた。 徳永は対面座位で突き上げるように星一を攻め立てていた。 「あっ、あっんぅ……!大、隊ちょ……っ、だめです……もう、イクから……!」 徳永は緩急をつけながら、すぐイけないようにしていたが、途中から余裕が無くなり、激しい突き上げを繰り返していた。 星一は、徳永の体にもたれ掛かりながら、快感の波に溺れていた。 「んっ……いいぞ、イけ……」 徳永はぐっと突き上げた。 「っあぁぁ………っ!!」 何回目か分からない絶頂を迎えた。 そこから、星一の記憶はない。 鳥の声が聞こえ、はっと星一は目が覚めた。 横を見ると、食料と水、お守り袋が置いてあった。 辺りを見渡すも徳永の姿はない。 (まさか、敵陣に……) 星一は、慌てて敵陣の方へ走った。 暫く走り続けると、拳銃を手にした徳永が辺りを警戒しながら歩いているのを見つけ、駆け寄ろうとした時、反対の茂みに銃口が覗いているのを見た。 「大隊長!!」 星一は倒木を越え、茂みを越え、一足飛びに駆けつけた。 その時、二発の銃声が鳴り響く。 背中に熱い衝撃。 「天城!」 視界が暗転する前、徳永が星一の名前を叫んだ。 気づいたときには、ベッドの上で、終戦を迎えていた。 徳永とは、それっきり会うことはなかった。

ともだちにシェアしよう!