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パーフェクト・ワールド・エンド18-7

「会長もいないからさ、止められる人がいなかったみたいで。けっこうヤバかったみたい」 「それで、その、原因って……」  あってなきようなものかもしれないと疑いつつも問いかけてみたところ、言いよどまれてしまった。是が非でも知りたかったわけではないので、「大丈夫です」と言い足す。  どのみち茅野が必要だと判断すれば説明してくれるだろうし、特になにも言われなかったとしても知る必要がない程度のことだったということだ。  同級生になにか聞かれたとしても最低限の事実を把握しておけば問題ないだろう。そう判断して、頭を下げる。 「連絡ありがとうございました。もし誰かに聞かれても、問題ないと言っておきます」 「あー、いや、うん。そうしておいて。個人的な問題だって茅野先輩は強調してたから、そこはよろしく」 「わかりました」  素直に頷いた皓太をじっと見つめていた上級生が、「あのさ」と話を変えた。 「高藤って、会長の幼馴染みなんだよな」 「そうですけど。それがどうかしました?」 「馬鹿なこと聞いていい?」  回りくどい態度を不審に思いながらも、いいですよと請け負う。この学園に入学してから、成瀬のことを聞かれた回数は数えきれない。最上級生からは妙に目をかけられているような気がするし、二年生からは気を使われていると感じることがある。  そうなりたくなかったから彼と幼馴染みだということは秘密にしておきたかったのに、早々にバレてしまった。  しかたがないと割り切ったので、まぁいいのだが。

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