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パーフェクト・ワールド・エンドⅡ 2-3

「本当に嫌われてるなって、ちょっと笑いそうになったけど」 「……あいつ、楓寮に戻ってくるなり、やっぱり会長は僕のこと嫌いだったってぐすぐす泣いてたぞ」 「そんなこと言ったら、俺も大嫌いだって面と向かって言われたけどなぁ」 「化かし合いどころか幼稚園児並みの喧嘩じゃねぇか、それ」  呆れ切った視線を受けて、成瀬は肩をすくめてみせた。 「似たようなもんだろ。人のものを欲しい欲しいってごねてるんだ。手に入らないから余計に、なんだろうけど」  我関せずを貫いている向原をちらりと見やってから、篠原が言った。呆れたを通り越した、どこかおもしろがる調子で。  なんだかんだと言ったところで、この男は昔からお祭り騒ぎが好きなのだ。中等部にいたころ、風紀を潰したときもそうだった。 「本当におまえ性格悪いよな、そういうとこ」 「おかげさまで」  それこそ否定する気はいっさいない。さらりと首肯して、ほほえみを浮かべる。祭りを主導する会長の顔で。 「だから、楓寮からつぶそうと思って」

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