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パーフェクト・ワールド・エンドⅡ 2-16
いつから、かは知らないけれど、少なくとも、今は、そうなはずだ。
言い切ると、篠原が思いきり顔をしかめた。そこまで嫌そうな顔をしなくても、とは思うが。
「でも、その、話したは話したんだろ? それとも、あれか。またおまえが一方的に言っただけか。やめろって言っただろ」
「言ってたな」
もう一月ほど前になるのだろうか。言われたことは覚えている。そうやって放っておくと、いつか爆発するぞ、と釘を刺されたことも。
「でも、それこそおまえもわかってるだろ。向原は納得しないことはやらない。だから、まぁ、怒ってはいるとしても、今のこれにはある程度納得してるってこと」
「利害の一致、ね」
「うん、そういうこと」
もの言いたげな視線を無視して、話を終わらせる。もうあと数分でチャイムが鳴るという時間だった。
昨日の夜、向原と話したのは事実だ。
茅野が望んだような「話し合い」になったとも思わないが、篠原の言うような「一方的な話」でもなかったと思っている。あくまで自分の主観ではあるけれど。
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