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パーフェクト・ワールド・エンドⅡ 3-16
「ごめんな、皓太も。生徒会だといろいろ言われると思うけど」
「いや、それは」
そんなことは、それこそ本当にどうでもいいのだけれど。最終的には自分で選んで決めたことだ。
それほど役に立っているとは思わないが、この人が気を置ける誰かを配置しておくことが重要だったのだろうから、それもべつにいい。そのくらいの恩義は感じている。
「茅野の説教長いからなぁ。これ以上巻き込まれたくなかったら、報告は三十分後くらいにしたほうがいいかも」
「でも、……」
「遅いって文句言われたら、俺に言われたって言ったらいいし」
本当になにひとつ変わっていないほほえみを向けられた瞬間、立ち去ろうとしていた彼を思わず引き留めてしまった。
自分だけがする、そうすれば必ず振り向いてくれると知っている呼び方で。
「あの、祥くん」
榛名のような意味でも、向原のような意味でもないが、この学園にいる誰よりも長い時間を近くで過ごしてきた幼馴染みだ。
自分に口出しされることを喜ぶとは思えないから言わないだけで、幸せでいてほしいと思っている。
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