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パーフェクト・ワールド・エンドⅡ 3-20

「いい子だな、皓太は」 「……うん」  いい子って、俺、もう高一なんだけどな。でもそれを言ったところで、「俺は高三だしなぁ」くらいで流されるんだろうな。経験則で知っていたので、そう頷く。この人の言うところの、素直ないい子の態度で。  だからたぶん、俺はこの人にとって、いくつになっても守るべき子どもなんだろう。 「でも、だから、気にしなくていいよ。似たようなこと最近よく言われるんだけどな。誰にとは言わないけど」 「茅野さんでしょ」 「正解」  軽い調子で合わせると、成瀬もまたあっさりと笑った。 「あと、篠原もだな」  本当、お節介だから、と鬱陶しく思っているのかそうでないのかわからない調子で続けて、だから、と言った。まるで言い諭すみたいに。 「皓太は行人を気にかけてたら、それでいい」

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