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パーフェクト・ワールド・エンドⅡ 4-11
「そうかもな」
あっさりと応じると、本尾もあっさりと笑った。
「まぁ、どっちにしろ、あの話は終わりだな。俺も好きにする。おまえも好きにしろよ」
それについての異論もなかった。もともとそういう取り決めだったことだ。そうだな、と同じ調子で頷く。
「あのお姫様もかなりきてるからな」
「水城か」
「ああ。知ってるか? あのお姫様、みささぎ祭の一件いまだに根に持ってんぞ。本当にあいつは人の鼻をへし折るのがうまいよな」
ミスコンの一件を引き合いに出されて、失笑がもれた。たしかにあれは、鼻を折るタイミングとしては最良だった。あそこで優勝して名前と顔を最大限に売れていれば、水城の勢いはもっと増していたはずだからだ。
「それで、おまえは、まだあの一年が勝つとでも思ってるのか。風紀委員会室、あいかわらず貸してやってるんだろ」
「まさか」
そんなわけがないと一笑してから、本尾はこう続けた。
「おまえと同じで、あれごときに潰せるとは思ってねぇよ。でもな、これもおまえは知ってると思うが、破れかぶれの人間ほど怖いもんはない。そうだよな?」
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