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パーフェクト・ワールド・エンドⅢ 3-5
その顔を見つめたまま、それに、と諭すように言い募る。
「最近の行人は、ちゃんと皓太と話そうとしてる気がするけどな。前までは事情があったし、言えないこともあったんだろうけど」
「うん」
自分自身に言い聞かせるようにそう頷いてから、わかるよ、と皓太は言った。
「成瀬さんの言いたいことはわかるし、榛名がそう思ってくれてるなら、ありがたいなとも思うよ。まぁ、罪悪感から来てる部分もある気がするから、そこはちょっと気になってるけど」
――そんなふうには思ってないと思うけどな、行人。
まぁ、かけらも罪悪感も持っていないということはないだろうが。
それにしても、と小難しい顔の幼馴染みを前に、成瀬は思った。これは本当に、自分に似た物言いだけでなく考え方をするようになってしまっている。
かわいいかわいいで必要以上に構い続けてきた弊害だとしか思えない。
「でも、生徒会に入ることを推奨したいかって言われると、難しいな」
「気になることでもあるの、ほかに」
なにもそこまで、自己評価をやたらと下げなくてもいいだろうに、とも思いながら、違うほうに話を広げてやる。推奨したくないと判断している懸念事項のことだ。
「皓太にとって、生徒会はあんまり楽しものじゃなかった? って、この言い方もずるいか」
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