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パーフェクト・ワールド・エンドⅢ 3-14

「まぁ、俺にできるなら努力はするけど。確約はしてやれないかも。あいつがなに考えてるのか、よくわからないし」 「よくわからないって……、成瀬、おまえな。投げんなよ」 「だから。それこそ篠原にはわかるっていうなら、篠原が話聞くなりなんなりしたらいいと思うんだけど」  応じながら、あまりの堂々巡りぶりに苦笑いになってしまった。本当に、なんでこんな話をしなければならないのか。 「……まぁ、いいか」  面倒だと思うことさえ嫌で、つくり慣れた笑みを成瀬は浮かべ直した。 「さっきの皓太のことやってやってる、のほうの話に戻っていい?」 「あ?」 「ガラ悪いな」  もう一度そう苦笑してから、はっきりと明言する。これ以上、余計な勘ぐりを入れさせないための、ただの牽制だ。 「最低限ちゃんと引き継ごうと思ってるし、教えてやれることはぜんぶ教えてやろうと思ってる。皓太を通したいから協力してくれって頼んだとおりで、通してやろうと決めて、俺が俺の意志でやってる。それで、皓太はそれに応えてくれてる」 「……」 「それだけ」  にこ、とほほえめば、まぁな、と嫌そうに頷く。納得していないとしても、言っても無駄だとわかってくれたら、とりあえずはそれでいい。  だから、不納得な雰囲気に言及はしなかった。 「そういうことでもいいけど。でも、その前に、おまえも、向原も、もうちょっとくらい、俺の胃を気遣ってもいいと思うわ」

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