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パーフェクト・ワールド・エンドⅢ 10ー3

「おまえ、そこはちゃんと話し合って納得させろよ。のちのち面倒なことになるだけだろうが」  呆れ切ったそれに、ぎこちなく首をひねる。 「おまえの大好きな会長様ほどじゃないにしても、皓太もなかなか頑固だぞ。なぁなぁに受け入れたとしても、なぁなぁに納得は絶対しないと思うけどな」  追い打たれて、はは、と行人は乾いた笑みをこぼした。ですよね、としか言いようがないのは、そのとおりだという自覚はあるからだ。  ――でも、なぁ。  納得させられる気がしなかったから、滑り込ませてもらったんだよなぁ、と。ちらりと先輩を見上げる。 「あの、篠原先輩」 「なんだよ。皓太の懐柔の仕方なら、成瀬に聞いたほうが確実だと思うけど?」 「あ、いや、……えっと、その、そうじゃなくて」 「じゃなくて?」 「客観的に見て、俺が生徒会手伝ってるのって、おかしいですか」  実際にそう思っているのかはわからないものの、高藤は、自分が役不足だという意味ではないと取り成してはくれた。現会長が認めてくれているのだから、それで問題はないと思い切ることもできなくはない。  でも、成瀬が、自分をかなり大目に見てくれているということは、さすがに承知していた。

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