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パーフェクト・ワールド・エンドⅢ 14ー4
「で、なに? 生徒会のこと?」
「いや、それもあるんだけど、荻原が、榛名のクラス行くなら四谷の様子見てきてやってよって言うから。それも兼ねてたんだけど」
「あぁ……」
得心して、頷く。いかにも荻原が言いそうなことだと思ったからだ。
「俺ならワンチャン大丈夫なんじゃないかって言われて来たんだけど、ぜんぜん駄目だったって言っとく」
「……」
「それにしても、四谷にあんな態度取られたの、はじめてだな」
そりゃ、おまえははじめてだろうよ、との突っ込みを、行人は呑み込んだ。
――だって、四谷、昔から、おまえの前でだけは、かわいくいたいって感じだったじゃん。
それをこの男がどこまで認知していたのかは知らないが。
「それで、生徒会のことって?」
どう言っていいのかわからなくて、行人は話をそちらの方向に切り替えた。四谷の話題を高藤とのあいだですることは、機嫌の悪い四谷の相手をするのとはまた違うところで、行人にとって難しい。
「放課後でもよかったんだけど、ほら、放課後は、また、選挙活動で外に出るから。今のうちにと思って。――まぁ、実は、四谷たちにも手伝ってもらえたらなぁとも思ってたんだけど、ちょっとそれも難しそうだな」
後半は、半分ひとりごとのようだった。。選挙活動期間に入ってしまえば、支援者が活動を手伝うことができる。
支援者の人数も多いことに越したことはない。主に櫻寮のメンバーが手を上げてくれている現状だが、意外にも、まだ四谷は名乗りを上げていないのだ。
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