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パーフェクト・ワールド・エンドⅣ 0-3
たぶん、以前の、他人と仲良くなんてしないという態度のままだったら、四谷と気まずくなろうが、無視をされようが、たいして気に留めなかったのだろうと思う。
「最近、あいつ、ちょっと楽しそうだったから」
そのこと自体は良いことだと思っていたし、実際、四谷となにの行き違いがあったのかは知らない。
今までのもろもろを鑑みるに、榛名のほうに問題があったような気はするが、四谷も四谷で最近少し苛立っているふうだったので、案外、お互いさまなのかもしれない。どちらにせよ、榛名に相談されているわけでもなく、自分も聞いてはいないので、はっきり言って言えることはなにもないのだ。
「そうなんだよねぇ」
気がかりというよりも罪悪感を覚えていそうな雰囲気に、眉をひそめる。
「なに? なんか聞いてた?」
なんだかんだと四谷のことを気にかけていたから、そちらのほうから話を聞いているのかもしれない。問いかけると、荻原が気まずげな笑みを浮かべた。
「いや、ほら、榛名ちゃん、高等部に上がってから、ちょっとずつ丸くなってたじゃん。高藤も言ったとおりで、最近は、……まぁ、やることいっぱいでちょっとハイだったのかもしれないけど、楽しそうというか、やる気いっぱいって感じだったし」
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