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パーフェクト・ワールド・エンドⅣ 0-7

 べつに、それも、悪感情からのものではないことはわかるし、そもそもで言えば、その気がないなら、あまり期待させるようなことはしてやるな、と思ってもいた。……し、それを匂わせるようなことも、たぶん、言った。  ――いや、俺がなにか言ったくらいで態度を変える人じゃないから、たぶん、なにかしら思うところがあったんだろうけど。  なにかしら思うところ、と考えたところで、ふと、先だってあった演説会のことを思い出した。  壇上からいやでも視界に入った、あの人の顔。あれは、自分を認めて、安堵したものだったのだろうか。  そうであるのであれば、不審に思う必要はなにもない。むしろ安心してもらえてよかったと思うべきなのだろう。  ――あまり見たことがない顔だったからだな、きっと。  それなのに、記憶の縁に引っかかってしまった理由は、それだ。皓太はそう言い聞かせた。どちらにせよ、こちらも必要以上に気にすることでもない。 「まぁ、とにかく、これでどうにか卒業するまで平和になってくれたら、それで本当に俺はいいよ」  それもまた、少し自分に言い聞かせているふうであったけれど。とにかく、皓太は言った。

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