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パーフェクト・ワールド・エンドⅣ 5-4
「わかった。教えてくれてありがと。教室のことはよくわからないから助かった」
「いいよ、ぜんぜん。付き合ってる相手のことだもんな。むしろ、ちょっと安心した」
そういえばそういう設定だったな、と。再び曖昧に頷いた皓太だったが、安心という表現にわずかに首を傾げる。その反応に、岡が笑った。
「さっきもちょっと言ったけど、付き合ってるわりに、高藤、あんまり扱い変えないだろ? 高藤らしいと言えばらしいけど、ちょっとはそうやって大事にしてるところも見せないと。なんだかんだ言っても、やっぱり、榛名もモテるし」
「ああ、……うん、まぁ、そうだよな」
「そうそう。中等部にいたころからそうだったけど、最近はちょっと喋りやすくなったから、たぶん、余計かな。――まぁ、その喋りやすくなった、も、高藤と付き合うようになったからなんだと思うけど」
そんなことは絶対にないんだけど、とも思いつつも、だといいんだけど、と笑みを返す。高等部に上がってから格段に人間が丸くなったのは事実だが、多少大人になっただけだろうと思っている。
……それに、俺っていうか、まぁ、いろいろあったからっていうのはそうなんだけど、でも、一番大きい切欠って、四谷と仲良くなったことだと思うんだよな。
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