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パーフェクト・ワールド・エンドⅣ 5-9
「まぁ、いいけど。あんまり長く揉めないようにしろよ」
もやりとした感情がうごめいたせいで、必要以上に突き放したふうに響いてしまったかもしれない。思い直して、皓太は言い足した。
そもそも、できるだけ言葉にするようにする、というようなことを言っていたのは、少し前の榛名ではあるのだが。
「俺にできることがあれば、手伝うし」
「うん。……でも、大丈夫」
反射で「いらない」と言われないだけマシになのだろうなと思うことにして、なら、いいけど、と頷く。
「四谷は、たぶん、おまえにはあんまり首突っ込まれたくないと思うし」
まぁ、そうだろうな、とは思っていたことだった。
「でも、終わったら、というか、自分の中で区切りをつけれたら、話す」
「あ、……うん」
「なんだよ、その反応」
がんばって言ったのに、と言わんばかりの反応に、一拍遅れて視線を向け直す。ちょっと驚いたのだ。だが、素直にそう言うこともできず、榛名が嫌がるだろうところの保護者ぶった言い方を皓太は選んだ。
「いや、丸くなったなと思って。それだけ」
「べつに。前も話すって言っただろ。というか、このあいだも相談はしただろ。あんまりおまえが聞かなかっただけで」
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