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パーフェクト・ワールド・エンドⅣ 7-2
――それに、なんていうか、「仲直りした」っていうわりに、挙動不審だし。
そわそわと部屋を出て四谷たちと交流してきたかと思えば、机に向かって課題をするていで、妙にちらちらとこちらを気にしていたりもする。そうして、視線に耐えかねて、「なに?」と問えば、今日にいたるまでほぼ百パーセントの確率で「べつに」、「なんでもない」との小学生のような答えが返ってくるのだった。
「ええ、でも、べつにって言ったらなんだけど、それで高藤が困ることってある?」
「……いや、でも、気になるだろ」
連日、もの言いたげな視線を送られたら。体感として「困っている」と評してもおかしくないだろう唯一を上げたというのに、荻原になにをいまさらとばかりの顔をされてしまった。
放課後の生徒会室で、たまにふたりになるタイミングがあると、こういった話をすることは少なくない。そうして、悲しいかな、こういった顔をされることも。
「それ言ったらさぁ、榛名ちゃんにそんな態度取られるのなんて、それこそ本当に昔からなんじゃないの。あの子、ただでさえ、自分の思ってることとか考えてること言葉にするの苦手なんだから」
衝動的にとんでもないこと言うことはあるのにねぇ、と。いつだったか、自分が正に思っていたことを言われ、皓太は閉口した。そのとおりではある。あるのだけれど。
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