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パーフェクト・ワールド・エンドⅣ 7-15

「榛名に聞いたら、ちゃんと答えてくれたんだ」 「そうだったんだ」 「うん。うれしかったな。嘘吐かないでくれて。――あ、えっと、もちろん、誰かに言うつもりなんてなくて。付き合ってるふりをしたのも状況を考えたらしかたないってわかったし。だから、騙されたとも思ってないんだけど」 「わかってる」  焦ったように言い募ろうとするのを、苦笑ひとつで遮る。 「わかってるよ、そんなに言わなくても」  四谷は言いふらすことはしないと断言できるほど、四谷のことを知っているわけじゃない。でも、話しても大丈夫と榛名が判断したのだから、きっと大丈夫なのだろうと思うし、それに――。 「そうじゃなかったら、あんなに悩んでなかったと思うし。あんまり力になれなくてごめん」  殻に籠っていた四谷のことを長く気にかけていたのは荻原で、しつこいくらい行動をしていたのは榛名だ。自分はと言えば、荻原に乞われて、通り一辺倒の言葉をかけただけだった。 「あ、えっと……」  きまり悪そうに、四谷の視線が泳ぐ。 「そっか、そうだよね。高藤はもう知ってるか」 「榛名から聞いたわけじゃないし、ぜんぶ知ってるわけじゃないよ。茅野さんが判断した範囲で教えてくれただけ。ほら、一応、今は俺が生徒会長で、同じ寮のことだったから」

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