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パーフェクト・ワールド・エンド12-7
分かりたくはないけれど、特別と言うのは分かるような気がした。茅野も篠原も、あの二人と近しかった人間は、みんな同じようなことを言っていた。
あの二人は、あぁだから心配するな。あの二人は、なんだかんだと言って、分かりあっているから。
だから、おまえが口を出す問題じゃない。そう、釘を刺されているようにも感じていたけれど。
「同室だったって言っても、俺とおまえくらいの距離感が普通だと思うし、そう言う意味で言っても距離感は近かったとも思う。特に、あのころは、なんて言うのかな。隠してない分、親密な感じもあったかな」
「隠す?」
「隠すって言うと語弊があるかもしれないんだけど、今くらいの感じの距離感に落ち着いたのは、あの人たちが中三くらいのころからだよ。昔はもっと分かりやすかった」
それは、向けられる好意が、と言うことなのだろうか。たまに感じることのあった秘められた独占欲のようなものが、と言うことなのだろうか。
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