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パーフェクト・ワールド・エンドΦ-7

 好き勝手ばかりしているとまで糾弾するつもりはないが、いかんせん、影響力が強すぎる。  ――まぁ、そのおかげで、減っている面倒事があるのも事実だが、増えている面も否めんからな。  寮長としての自分の力量不足が原因の一端であることも理解しているが、あるべき形が定まり切っていない。  ――今回の件に関して、で言えば、あいつが消灯時間後にふらふらと出歩いていたから、早期に発見できたわけではあるが。それはそうとしても、だ。 「あいつらに問題があったことは大前提として話したいんだが、良いか」 「どうぞ、お好きに。――って言ってはやりたいけど、前に報告したことが全部だぞ? 寮長のおまえに聞かせる話ではないけど、あいつは割と点呼が終わって気が向けばふらっと外に出るし、現場を見つけたのはたまたまだ。それで、……まぁ」  言葉を区切って、向原が苦笑する。 「やり過ぎだっておまえが言いたくなるのも分からなくはないが、頭に血が上ったんだろ。骨を折ったわけでもなし、許してやれよ」

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