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パーフェクト・ワールド・エンドΦ-11
「あいつらって、昔からずっとあぁなわけ」
あぁ、といかにも嫌そうに言われて、篠原は思わず笑った。言いたくなる気持ちも分からなくはない、とも思うが。
「まぁ、そうだな。年々酷くなってる気はするけど、基本はあぁだな」
「なんで仲良くできないんだろ」
本尾が聞いても向原が聞いても鼻で笑うに違いないことを、成瀬が心底不思議だと言う風にぼやく。篠原も笑い飛ばしたいが、この友人が、揶揄ではなく本心で言っているらしいことが伝わって来るので、笑うに笑えない。
「本尾って、あんなに向原のこと、好きなのに」
「絶対、言うなよ、それ」
「なんで?」
「なんででも」
子どもに言い聞かせるレベルで、篠原は続ける。悪い奴ではないと思うのだが、如何せん、思い込みが激しくて頑固だ。本尾にそんなことを言おうものなら、今までどころではない戦いが始まるに違いない。
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