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パーフェクト・ワールド・エンドΦ-19

「って、言ってたけど。成瀬」  生徒会室から成瀬がいなくなった途端に、数日前の話だと言い置いて伝えてきた篠原のそれを聞き終えて、向原は一笑した。 「馬鹿だな」 「同意はするけど、なんからしくないこと言ってたから。一応、おまえに教えておいてやろうかなって思ったんだよ」 「らしくない、ねぇ」 「だって、らしくないだろ。あいつが、……なんと言うか、そう言う自信なさげなこと口にするの」  篠原の中では自信家のイメージで定着しているらしい。  ――まぁ、そう言う風にあいつが見せてるからな。  そう言う意味では成功しているのだと思うが、ボロを出しかけていたと言う意味では確かに珍しく、らしくはない。 「そう言う気分だっただけだろ、気にすんな」 「おまえがそう言うなら、それはそれで良いんだけど。喧嘩とかしたわけではないよな。あいつ、やたらおまえと本尾のこと気にしてたけど」

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