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パーフェクト・ワールド・エンドΦ-24
それを利用したのは巧い手だったのだろう。それがいつまで続くかとなれば、甚だ怪しいとも思うけれど。
「何と言うか、おまえって、危険因子は徹底的に排除したいタイプだよな」
「その方が、ここにとっても良いと思うけどな。最終的には」
「似非臭い」
信じられないとばかりに篠原が首を振る。
「おまえがそんなことを気にするかっての。まぁ、平和なことに越したことはないってのには同意はするけど」
「けど、なんだって?」
「成瀬とは相容れないだろうなって思っただけだよ」
だろうなと分かっていたし、分かっていたからこそ、悟らせるつもりはなかった。笑っただけで受け流した向原に、篠原も苦笑を刻む。
「おまえにこんなことを言う日が来るとは思わなかったんだけど、おまえって本当、過保護だよな」
過保護じゃなくて、独占欲って言うんだよ。笑う代わりに、「知ってる」と静かに呟いた。それもまた伝わっているのかもしれないとも思いながら。
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