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パーフェクト・ワールド・エンドΦ-28

「おまえの言わんとするところは分かるけど、でも、逆に考えれば、そうじゃないってことが書面で証明出来たら、結果的には良いことなのかもよ? 長い目で見たら」 「ここで生活していく上で第二の性に何の意味があるんだよ。誰がどんな性だろうが、関係ない」  硬い声で言い切った成瀬に、篠原が仕方がないとばかりに笑う。成瀬の潔癖としか言いようがない主張も、三年続いた上にトップに立てば、変な奴とは笑い飛ばせない、と言うところだろう。 「結局、おまえの言い分が通ったんだろ。なら良かったじゃん」 「……そもそも、個人情報に関わることだから。実際にその案が通ることはないと思うよ。でも、そう言う声が出るってことは、この学園にもオメガがいるって思ってることと一緒だから」 「駄目なのか? まぁ、実際いないだろうから、意味のない話だけど」 「そうやって、アルファだから、オメガだからって決めつける考えは俺は嫌いだって話」

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