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初めての喧嘩と仲直り
橘内さんたちと別れ、警備員さんに挨拶して、二階へと階段を上がった。
「ねぇ、海斗、鏡さんに何か言われた⁉」
「何で⁉」
「だって・・・」
「ナオは、一樹の妻であり、俺の恋人でもある、別に変でも、恥ずかしいことでもない」
笑顔で、繋いでいる手をぶんぶんと振ってくれて。
すっごく、嬉しかった。
「一樹さん・・・」
おっかなびっくり、玄関のドアを開けると、ぬくっと、彼が現れて吃驚した。
「もう、心臓止まるかと思った‼」
「ナオ、ごめんな」
笑って見上げると、泣き腫らした彼の顔と目が視界に入ってきた。
「一樹さん・・・」
涙の跡が残る肌に、片方の手をそっと添えてみた。
「いつも、大人気がなくて・・・ごめんな」
「ううん、僕もごめんね。一樹さんに、相談もしないで勝手に決めて」
「ナオ、許してくれる⁉」
「うん‼」
大きく頷くと、彼の腕が肩に回ってきたけど。
「海斗の手、邪魔」
「はぁ、俺がいない間、ナオの事独占しておいて、よくいうよ。エッチだってしたい放題だったろ⁉」
「ちょっと、二人とも‼外で、話す内容じゃないから‼」
警備員さん見てるし。
慌てて、海斗の手を引っ張って中に入った。
「ご飯の用意、急いでするね」
シンクに立って、エプロンを付けて。まずは、お米をといで。あとは・・・。
「お魚がいい⁉ウィンナーと、玉子焼きがいい⁉」
あれ、誰も答えてくれない。
ちらっと、テーブルを見たら、ニヤニヤ笑う二人と目があった。
なんか、変なこと言った⁉
「そりゃあ、ウィンナーがいいに決まってるだろ、なぁ、海斗⁉」
「あぁ」
がたんと、二人が同時に立ち上がって、僕の両隣にすぐに飛んできた。
「海斗⁉一樹さん⁉」
二人を交互に見上げると、それぞれ口づけをされ、やっと気が付いた。
「ウィンナーって、食べる方の‼僕のは・・・」
違う‼って、言いたかったけど、二人にむにゅっと掴まれ、
「うっ、ぅ・・・ン」
鼻から抜けようなため息が出た。
「海斗、何⁉、何⁉」
もぞもぞと、海斗が、シンクと僕の間の狭い空間に潜り込んできて、両方の手をスボンに置くと、下着ごと、膝の下くらいまで一気に脱がされた。
「ナオ、腰突き出せる⁉」
嫌々ながら、海斗の言う通りにすると、一樹さんが立ち膝になって、双丘をペロペロと舐め始めた。
蕾を這う指が、くすぐったい。
「やだ、こんな、格好、恥ずかしいよ。朝っぱらからなんで」
「一樹とは仲直りのエッチ。俺とは、ほっといてごめんのエッチかな⁉」
「エプロンのひらひらするレースに、ナオのお尻が見え隠れしてて、可愛い」
一樹さんが、指で、後ろの蕾を広げ、舌を中の襞に差し入れ、舐め始めた。
「やぁん、そこ、いやだ」
腰が勝手に震えるからいやなのに。
もう、二人とも好き勝手なことばかり。
さっきまで一樹さん、泣いてたんじゃないの⁉
海斗も、眠かったんじゃないの⁉
海斗が、かぷっと僕のを口にすると、くにゅくにゃと、耳を塞ぎたくなるような音をたてて、上下に扱きはじめた。
「っあ・・・あ、あ、あ・・・ん、だぇめ‼」
先端から蜜がジュル~と溢れ出る。
シンクの縁に必死にしがみつき、はしたないく、腰を振りながら、ひっきりなしに声を上げ続ける事に。
もう、いや‼
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