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鏡さんのほんとの思い
「もういい加減、指、抜いて‼」
海斗と、一樹さんは、僕の蜜を満足そうに飲み干し、でれでれの笑みを浮かべ、どんなに怒っても、台所に立つ、僕に引っ付いて離れようとしない。
下着は、だめ。
スボンはいいよ~。
って、海斗。
だいたい、何されるか予想はついたけど・・・。
くちゅくちゅと、スボンの中から聞こえてくるエッチな音。腰がぴくぴくして、声が漏れそうになる度、必死で口を押さえた。
「サラダ分けないと・・・」
だって、一樹さん、これからお仕事‼
昨日みたくなったら、また、怒られるの、可哀想だもの。
ちゃんと、ご飯食べさせて、いってらっしゃいのキスをして、笑顔で見送るのが、妻の役目。
変な声出したら、もう終わり‼
ベットへ直行‼
だもの。
「我慢しないで、声、出していいよ」
海斗のイジワル。
悪魔のようなことを、耳元で甘く囁くなんて、反則だからね。
「それより、ご飯にしよう」
二人を交互に見上げると、揃いも揃って、怪訝そうにして、むすっとしてるし。
その時、海斗の指が、ズズーーッと、奥を穿つように深く挿ってきて、弱い所を、爪先でグリグリされ、
「っ、ぁああ・・・っ‼」
双丘が、腰が、嬉しげにぴくぴくと痙攣を始めた。ドックンドックンと、熱く脈打ち始めた僕の分身からは、とろ~りと蜜が溢れ、スボンに、しみがじわりと広がっていく。
「もう、いや」
本当はダメなのに。
頭では分かってるのに。
カラダとココロは、二人にメロメロに愛されすぎて、コントロールが効かない。
「このままだと、辛いだろ⁉ベットに行こうか⁉すぐに楽にしてあげるよ」
「それから、ご飯にしよう」
二人に頬っぺたにキスをされ、頷くと、海斗が、ようやく、指を抜いてくれた。
海斗に肩を抱かれ、一樹さんに手を引かれ、寝室へ足をむけた時だった。
鏡さんの怒声が家中に響き渡った。
「何してるんですか‼あなた方は‼」
「礼さん・・・」一樹さん、吃驚して、僕の手を慌てて離した。
「お腹が空いてるのは嘘ですか⁉眠いのも嘘ですか⁉嘘つきには、お仕置きをしなければいけませんね」
目が、完全に座ってる。
怖いよ、鏡さんが、恐いよ‼
「ごめんなさい」
しゅんと、項垂れる一樹さん。
昨日の光景を、まさか、今日も見ることになるとは・・・。
「鏡、そのくらいにしてやれ」
橘内さんが、珍しく、仲裁に入ってくれた。
「ナオさん、ご飯にしましょう。下から、パイプイスを1脚拝借してきましたので」
「はい‼」
海斗に、ごめんねって言ったら、手を離してくれた。
「えぇ~!!橘内たちも一緒に食べるの⁉」
って、一樹さん、口を尖らせた。
「当たり前です。貴方が慣れるまではと、住込みで働いているのに。そこまで、冷たいとは。ナオさんは、違いますよね⁉」
橘内さんに、急に話しを振られ、吃驚したけど、ちゃんと、お皿は、五人分あるから、おかずを少しずつ分ければ大丈夫、かな⁉
ご飯は、余分に炊いたし。
「急いで、準備します‼」
台所に慌てて戻った。
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