58 / 73

鏡さんのほんとの思い

「もういい加減、指、抜いて‼」 海斗と、一樹さんは、僕の蜜を満足そうに飲み干し、でれでれの笑みを浮かべ、どんなに怒っても、台所に立つ、僕に引っ付いて離れようとしない。 下着は、だめ。 スボンはいいよ~。 って、海斗。 だいたい、何されるか予想はついたけど・・・。 くちゅくちゅと、スボンの中から聞こえてくるエッチな音。腰がぴくぴくして、声が漏れそうになる度、必死で口を押さえた。 「サラダ分けないと・・・」 だって、一樹さん、これからお仕事‼ 昨日みたくなったら、また、怒られるの、可哀想だもの。 ちゃんと、ご飯食べさせて、いってらっしゃいのキスをして、笑顔で見送るのが、妻の役目。 変な声出したら、もう終わり‼ ベットへ直行‼ だもの。 「我慢しないで、声、出していいよ」 海斗のイジワル。 悪魔のようなことを、耳元で甘く囁くなんて、反則だからね。 「それより、ご飯にしよう」 二人を交互に見上げると、揃いも揃って、怪訝そうにして、むすっとしてるし。 その時、海斗の指が、ズズーーッと、奥を穿つように深く挿ってきて、弱い所を、爪先でグリグリされ、 「っ、ぁああ・・・っ‼」 双丘が、腰が、嬉しげにぴくぴくと痙攣を始めた。ドックンドックンと、熱く脈打ち始めた僕の分身からは、とろ~りと蜜が溢れ、スボンに、しみがじわりと広がっていく。 「もう、いや」 本当はダメなのに。 頭では分かってるのに。 カラダとココロは、二人にメロメロに愛されすぎて、コントロールが効かない。 「このままだと、辛いだろ⁉ベットに行こうか⁉すぐに楽にしてあげるよ」 「それから、ご飯にしよう」 二人に頬っぺたにキスをされ、頷くと、海斗が、ようやく、指を抜いてくれた。 海斗に肩を抱かれ、一樹さんに手を引かれ、寝室へ足をむけた時だった。 鏡さんの怒声が家中に響き渡った。 「何してるんですか‼あなた方は‼」 「礼さん・・・」一樹さん、吃驚して、僕の手を慌てて離した。 「お腹が空いてるのは嘘ですか⁉眠いのも嘘ですか⁉嘘つきには、お仕置きをしなければいけませんね」 目が、完全に座ってる。 怖いよ、鏡さんが、恐いよ‼ 「ごめんなさい」 しゅんと、項垂れる一樹さん。 昨日の光景を、まさか、今日も見ることになるとは・・・。 「鏡、そのくらいにしてやれ」 橘内さんが、珍しく、仲裁に入ってくれた。 「ナオさん、ご飯にしましょう。下から、パイプイスを1脚拝借してきましたので」 「はい‼」 海斗に、ごめんねって言ったら、手を離してくれた。 「えぇ~!!橘内たちも一緒に食べるの⁉」 って、一樹さん、口を尖らせた。 「当たり前です。貴方が慣れるまではと、住込みで働いているのに。そこまで、冷たいとは。ナオさんは、違いますよね⁉」 橘内さんに、急に話しを振られ、吃驚したけど、ちゃんと、お皿は、五人分あるから、おかずを少しずつ分ければ大丈夫、かな⁉ ご飯は、余分に炊いたし。 「急いで、準備します‼」 台所に慌てて戻った。

ともだちにシェアしよう!