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みんなに ありがとう

やっと皆さん帰って、ようやく、一樹さんと二人きりになれると思ったのも束の間。 事務所にも、大勢のお客様が見えられて、その応対でてんやわんやの大騒ぎに。 支援者の皆さん、地元の名士の方々、都議の皆さん、区議の皆さん、福光派の仲間の皆さん・・・次から次に、いらっしゃって。 男の嫁である僕を、誰一人、白い目で見る人はいなかった。それが、すごく、嬉しくて。 「で、馴れ初めは⁉」 「お互い、どこにひかれたの⁉」 皆さんの容赦ない質問攻めに、一樹さん、たじたじにになってた。 困った表情で、うるうるした目で助けを求めてくる彼も、なかなか、かわいくて。 「お茶出しはもういいから‼」 少しだけ意地悪をしたくなって、見ない振りしてたら、むすっとした彼に、トレイを取りあげられ、そのまま、ぶちゅーーと、頬っぺたに口付けされた。 皆さん、一瞬だけ、固まっていたけど、しばらくすると、何故か、あちこちで拍手が沸き上がった。 「いやぁ、羨ましい‼」 「ご馳走さま‼」 一様にひやかされ、一樹さん、はにかんだ笑顔を見せ、頭を掻いてたけど。 まさか、こんな大勢の前で、堂々とキスをされるとは予想外で。 「一樹さん‼」 ぷぅーーと、頬っぺたを膨らませ、彼を睨むと、ぶちゅーーと、今度は、口にしてきて・・・。 「かぁずぃきしゃあん‼」 (一樹さん‼) そのまま、奥の、仕事部屋に連れていかれた。 翔さんや、鏡さんが、「奥様が、お疲れの様子なので、しばらくお待ちください」と、皆さんに説明してたみたいだけど。 中に入るなり、彼に、ムギューーッと、抱き締められた。 もう、それだけで、息が上がりそうになった。 「ナオ、ごめん」 彼はズルイ。 そんな甘い声でごめんされたら、僕、怒れないでしょう。 「大好きだよ」 しかも、記者会見で見せた、あの凛々しい姿で、そんな事言われたら、僕、もう・・・。 「・・・一樹さんが・・・欲しい・・・」 俯いたまま口にすると、おでこに口付けされた。 「実は、俺も、我慢の限界だったんだ」 一樹さんも、僕と同じこと考えていたみたい。普段、使っている椅子に腰を下ろし、手招きされ、ちょこんと、膝の上に乗ると、チュッチュッと、すごい勢いで、あちこちに、彼のキスが降ってきた。 彼は、片方の手で、スボンのファスナーを下ろすと、萎えた雄を取りだした。 「ナオ、擦って、お願い」 いつになく余裕のない彼に促されて、茎に手を添て、上下に動かすと、 「すごく、気持ちいい」 って、彼。うっとりとした表情を見せてくれた。 「エッチは後でしよう。鍵が掛かってないから。ナオ、我慢できる⁉」 「・・・うん・・・」 「何度もしてるのに、ウブな所が可愛い・・・」 一樹さん、嬉しそうに、目を細めた。 見詰めると、見詰め返され、唇に、彼の口唇が下りてきた。 すぐに、ジュボッと、先端から、先走り液が溢れてきて、それを、指で掬い、茎に絡ませ、更に上下に動かすと、彼の小さなうめき声と共に、ドロッと熱い白い液が、手の中に溢れ出た。

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