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Growing up(30)*

「っ……やぁ……ふぁ……やっぱ、変……」  ローションを塗りこまれた体の奥から、ジンジン熱く火照ってきて、その熱が全身に広がっていく。  指で広げられた後孔から、熱い液体がトロリと零れてシーツを濡らしていた。 「翼、エロい……」 「……ッ、だって……っなんか……あぁっ」  翔太の指が肌を掠めただけでも、翼は堪えきれない喘ぎ声を漏らし、身を捩ってシーツに皺をつくる。 「……この、ローションのせい?」  翔太はベッドの上に転がっていたボトルを拾い、淡い電球色のランプの下でラベルに書かれている文字を確認する。 「塗布した部分を軽くマッサージをすることで、すぐに催淫効果が現れ、劇的に感度を高めます……。潤滑剤としてもご利用になれます……」  書かれている通りに読み上げて、最後に「──やって」と苦笑混じりの声で付け足し、翼に視線を戻した。 「……え……?」  それを訊いた翼は、小さく不安げな声を漏らす。 (──水野のやつ……今度会ったら絶対シバいたる!)  心の中では、水野に悪態をついた翼だったが、身体は熱く火照る一方で、翔太が指の抽送を再開させると、もう何も考えられなくなっていく。  その時、中を探る翔太の指が、腹の内側のある部分を掠めた。途端に翼は身体を跳ねさせて、大きく背中を反らして嬌声を上げる。 「────あっ……あ、あっ!」  翔太の触れた部分から強烈な快感が湧き起こり、全身を侵食していく怖さに身悶えた。  息は乱れ、ビクビクと震わせた昂りの先端からトロトロと先走りが零れ落ちる。 「……ここ?」と、翔太は確認するように、もう一度そのしこりを指の腹で押さえつける。 「あ、あかんっ、そこ、あかんー」  やめてと首を左右に振り、翼の眦から涙が零れ落ちた。翔太を止めようと、必死に伸ばした手が、その逞しい腕を掴む。  だけど、その仕草が余計に翔太を煽る。もっと翼の身体を暴いて、隅々まで知り尽くしたくなる。その欲望に忠実に、頭で考えるよりも先に本能が身体を動かした。 「ん、あっああっ」 「ホンマにあかん? ちゃうやろ?」  敏感になっている肌に吸い付きながら、中の一点を押したり、軽く叩いてみたりして、シーツの上で泳ぐ翼の反応をじっと見つめていた。  幼い頃からずっと一緒だった幼馴染の、それは初めて見る艶かしい姿だった。 「……翼……」  中に沈めていた指を引き抜き、汗に濡れ紅く染まった、しなやかな身体の上に伸し掛るようにして唇を重ねた。  ゆっくりと深く、熱を纏った舌を交わらせ、唇を啄ばんで、視線を絡め取る。 「……挿れるで」  潤んだ瞳で翔太を見上げ、震えながらも、翼はゆっくりと頷いた。

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