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素直な気持ちを告げよう④
「……想太っ…………!!」
「ゆ、優太っ…………ごめん……ごめんねっ……ボク、さっきは優太に酷い事言って……本当にごめん……」
確かに―――先程、人が変わったかのように僕に襲いかかって坂本先生が言っていた通り想太は切り株の上に座りながら―――僕が来るのをジッと待っていてくれたのだ。
そして、僕の顔を見た途端にその大きくて可愛らしい目に涙を滲ませながら―――想太が僕に向かって駆け寄ってきたため、僕も彼の方へと駆け寄っていき――ギュッと互いに体を強く抱き締め合う。
「……ごめん―――想太が知花を大好きなの……知ってたのに、誤解させるようなことして……本当に……ごめんね」
「ううん、ボクこそ……下らない嫉妬心で――勝手に優太に八つ当たりして……本当にごめん。よくよく考えれば、優太は誠だけが好きなんだから―――知花とそんな事するわけがないって……分かってた筈なのに……っ……」
抱き合いながら、互いに素直な気持ちを告げる僕と想太。
そうして、その後―――無事に仲直りをした僕らは皆が待つ藁の家へと戻るため―――二人で手を繋ぎながら森の中を歩いて行くのだった。
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