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お前に目覚めのキスを③ ※誠視点

俺は二階の個室部屋へと戻ってくると、すぐにベッドに横たわっている優太の元へと歩み寄っていく。 そして、優太の汗でビッショリと濡れた服をティーナが用意してくれた替えの服に着替えさせるために布団をめくると、覚束ない手つきで優太の汗で濡れた服を脱がせていく。 ――俺と同じ男だというのに、優太の肌はとても綺麗で象牙のように滑らかだ。 ――艶かしいとさえ思うのは優太な体が汗でグッショリと濡れていたせいだろうか。 俺はどことなく艶かしす感じる優太の体を見つめ、内心ではドキドキとしつつも何とか優太の美しい体の隅々まで触りたいという醜い願望 はねのけて汗まみれの彼の体を濡れたタオルで拭いていく。 (よし……とりあえず、これでいいな――後は……優太、お前が無事に目を覚ますのを……待つだけだ……) 優太の汗まみれの体を濡れたタオルで拭いてから替えの服を着せると、他人を看病するという慣れない行為をしているせいで疲れきってしまったのか――優太の手をギュウッと固く握ったまま意識を失ってしまうかのように眠りの世界へと誘われ、いつの間にか眠ってしまうのだった、

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