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ベッドの中での甘いひととき①
※ ※ ※
「誠……間違えてたら、ごめんね?もしかして――さっき誠が怒っていたのって……僕があの金髪の男の人に……見惚れていたからなの?」
「……ああ、そうだ」
僕は自分のずっと伝えたかった溢れんばかりの想いを勇気を振り絞って告げた後で誠に手を引かれつつ、一緒にベッドの中へと入ると――まるで夢の中にいるような心地よさに包まれながら愛しい人へと照れくさそうに尋ねる。
すると、誠は僕の問いかけに対して短く答えた後――無言のまま急に僕の無防備なお尻をやんわりと触ってきた。
「ひゃっ……く、くすぐったいよ――誠……!?」
「優太……お前、さっき床にしりもちをついただろ……本当に大丈夫なのか?」
そう尋ねつつ――尚も、誠は僕のお尻をズボンの上からやんわりと触ってくるのだが――徐々に、くすぐったさよりも別の感覚が僕の頭の中を確実に支配してくるのが分かってしまう。
くすぐったいというむず痒い感覚よりも――、
気持ち良いという甘ったるい感覚が――、
僕の頭の中を強烈に支配してしまう――。
「だ、大丈夫だよ……確かにしりもちはついたけど――そんなに強くついた訳じゃないから、それより――誠にお尻を触られちゃうと……あっ……んっ……や……やだっ……」
「俺に触られちゃうと……何だ……!?」
心なしか先程よりも激しくお尻をひたすら触ってくる誠へと――僕は身をモジモジと捩りながら答える。何故か、僕の耳元に耳を寄せてから生暖かい舌で、僕の耳たぶを弄びつつ低い声で尋ねてくる誠に気付くと――無意識のうちに全身に鳥肌がたち、ゾクゾクしてしまうのだった。
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