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~村の民家にて~
※ ※ ※
「お二人共――すっかり酔って眠ってしまいましたね……あなたも、良ければ飲みませんか?このお酒……とっても甘くて美味しいんですよ?」
「え、えっと……僕、お酒はちょっと……。それれよりも、聞きたい事があるんです。この白い花に――心当たりはありませんか?」
あれから女の子に案内されて、村の民家に招かれた僕達はすっかり気を良くしてしまう。何故なら、女の子が腕によりをかけて作ってくれた料理はとても美味しくて僕は飲んでいないものの、誠とミストは勧められるがままに村で自慢のお酒とやらを――たらふく飲んで酔いつぶれてしまったからだ。
すぐ隣でベロベロに酔いつぶれて眠り込んでしまった誠とミストを少し呆れた様子で見つめてしまう僕だったが――ズボンのポケットに入れたままの白い花の栞を取り出すとドキドキしつつ女の子へと尋ねる。
「……ええ、知っているわよ――でも、今は私の目を見て……さあ、見るのよ……っ……」
「……えっ…………あっ…………!!?」
女の子の赤く光る瞳を直視してしまった途端、再び強い目眩に襲われたかと思うと――今の状況を理解する間もなく、その場に倒れて徐々に意識を手放してしまうのだった。
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