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スライム攻めにメロメロ②

「ああ、その表情いいね……とてもそそるよ?じゃあ、次の問題を出そうか――う~ん、そうだな……ぼくが大嫌いな奴は誰でしょう……ちなみに、ヒントは――君もよく知っている奴だよ」 「ううっ……ぼ、僕がよく知っている奴って……まさか、あの二人……っ……!?」 引田という男からライムスと呼ばれた男の手が ヌメヌメとした触手のようになり、尚も僕の無防備になっている両足に絡み付いてくる。その、あまりにも異常な光景を目の当たりにしたせいで冷静さを失っているせいか咄嗟に檻の中に閉じ込められているナギとサンの存在が頭の中を駆け巡り頭の片隅では不安に思いつつも、つい――引田という男へと答える。 「ざ~んねん♪確かに――ぼくは、あの二人みたいな野蛮なエルフは嫌いだけど大嫌いって訳じゃないし――あのエルフ達よりも大嫌いな奴がいるんだよね~。君なら分かると思ったんだけどな。それとも、気持ちよくなりたくて――わざと外したのかな?」 「わ、わざと外すなんて……そんな訳ないでしょ……あっ……あんっ……それ、だめぇ……っ……」 相変わらずニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて笑いながら引田という男は戸惑いつつも喘ぎ声をあげている僕をバカにするかのような口調で言ってくる。 すると、突如――ライムスと呼ばれた男が、そのヌメヌメとした異質な手を使って僕の無防備な太ももにまで絡み付いてくるのだ。しかも、先程とは違ってヌメヌメとした触手を単に絡み付けてくる訳ではなくて激しく擦り付けてきたため思わず引田という男の思惑どおりに厭らしい喘ぎ声をあげてしまう。 「ライムス……ただ、やるだけじゃ面白くないから、どうせなら、この写真の男の姿になって優太くんを気持ちよくさせてよ。ああ、ちなみにさっきの答えは――この男の事だよ……優太くん♪」 「そ、そんな……何で――この写真が!?」 ふいに、引田がニヤニヤと笑いながらライムスと呼ばれた男へと愉快そうに命令する。そして、引田は相変わらず僕をバカにしているような嫌な表情を浮かべながら――ある一枚の写真を見せてくる。 ――かつて、ダイイチキュウの学校にいた時の制服を着た誠の全身が写っている写真だ。

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